リチャード・レスター・ナンセンス・コメディの天才? | B級おもしろ映画館

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リチャード・レスター。

アメリカ・フィラデルフィア生まれ。

15歳でペンシルベニア大学に入学、臨床心理学の学位を取得し

19歳で卒業。早熟の天才。

アメリカのテレビ局などで働くが、イギリスに渡りABCテレビの仕事に

つく。ピーター・セラーズと知り合い、映画製作の道に進む。

最初の監督作品「とんだり はねたり とまったり」が

英国アカデミー賞にノミネートされ、脚光を浴びる。

それを見たジョン・レノンに見込まれ

「ビートルズがやって来る・ヤア・ヤア・ヤア」と「HELP!」を監督。

ビートルズ人気もあって、世界中で大ヒット。

「ナック」がカンヌ映画祭でグランプリに輝き、世界中で注目される。

以後も、大作の演出に励んで行く。

 

「ローマで起こった奇妙な出来事」 1966年・ミュージカル・コメディ

「ジャガー・ノート」           1974年、サスペンス・アクション

「三銃士」                1974年、史劇

「四銃士」                1975年、史劇

「ロビンとマリアン」           1976年、史劇

「新・明日に向かって撃て」      1979年、西部劇

「スーパーマン・2」           1980年、SFアクション

 

主な作品だけでも上記の様に多彩な映画が並んでいる。

ジャンルを問う事なく何でも監督している。 

 

問題は、上記以外の二本の日本未公開作品。

 

「リチャード・レスターの不思議な世界」 1969年

「ジョン・レノンの僕の戦争」   1967年

 

二本とも常識を遥かに超えた、ナンセンス・コメディ。

「不思議の世界」は、核戦争後のロンドンをバカバカしいとしか言いようのないタッチで全編貫き通している。

オープニング・クレジットでは、出演者の名前が背の高い順に出ると言うアホラシさに始まり、こんな話が次々に展開される。

この映画、劇場では公開されなかったがテレビで放映された。

偶然、何の知識もなく見たのだが、ただただ呆然と見終わってしまった

最近になって、知人からDVDが出ているよと教えられ

今日、アマゾンさんをポチッとした。到着は二日後との事。楽しみです。

 

「僕の戦争」 は、激化するベトナム戦争に反対する想い出撮っている

こちらは未見のまま。徹底したブラック・コメディとの事。

ビデオでは販売されていたらしいが、DVDは不明。

何とか見たいものです。

 

何とも不思議な監督です。最初は英国出身だと思っていたら

アメリカの超天才だったりと、意表を突かれっぱなしの人です。

 

今は雨は降っていないが、ムシムシと不快な空気が充満している。

明日からはまた大雨の予報。

もういい加減にして欲しい!