「レディ・イヴ」H・フォンダの魅力 | B級おもしろ映画館

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「レディ・イヴ」   1941年  93分

  監督・脚本・プレストン・スタージェス

  出演・ヘンリー・フォンダ、バーバラ・スタンウィック

 

ヘンリー・フォンダの作品を二本続けて見た。

「レディ・イヴ」と「荒野の決闘」。今日は「レディ・イヴ」です。

ビール会社の跡取りであるH・フォンダは、蛇の研究者であり

家の仕事より蛇に夢中。南米での研究を終え変な助手と共に

豪華客船に乗り込む。待っていたのは詐欺師の美人。

これにまんまと引っ掛かるが、船長の手配写真で目が覚める。

女は復讐を決意する。再び彼の前に現れた彼女は違う名前を名乗る。

再び恋に落ちた二人は結婚する事に・・・・・・。

この二人の関係に異議を持つのが、変な助手。

彼女の素性を見破るが、誰からも相手にされない。

色々あったが二人は結ばれる事になる。

この助手だけは女を信じられずに大声で叫ぶ

「あの女、絶対に同一人物だ!」これがラスト・シーン。

脚本・監督はプレストン・スタージェス。

スクリュー・ボール・コメディの第一人者。

気の効いたセリフと卓抜なギャグがギッシリと詰め込まれ

感傷など一ミリも入り込む余地のないスピードで

物語が展開され、不純物が一切ない見事なコメディを連発した。

ハリウッドで初めて、脚本家出身の監督となった。

この作品でも、部屋で二人きりになった男女がベッド・インという時に

かごの中の蛇が逃げ出す。ところが蛇など画面に一切出さないで

このドタバタ・シーンを見事に笑いに変えてしまう。

助手の使い方といい、その間の見事さは呆れるほどの上手さ!

映画の楽しさに溢れる93分です。

 

ヘンリー・フォンダです。

この映画でも、ビール会社の跡取り息子を飄々と演じ

滲み出るユーモアは絶品でした。

 

「スペンサーの山」   1963年

「怒りの葡萄」      1940年 

「荒野の決闘」      1946年

「レディ・イヴ」       1941年

「テキサスの五人の仲間」 1966年

 

私が好きなヘンリー・フォンダの作品です。

上記以外にも「十二人の怒れる男」 「ミスター・ロバーツ」

「未知への飛行」 「牛泥棒」 「ウエスタン」 「バルジ大作戦」・・・・・。

アカデミー主演男優賞を受賞した「黄昏」も忘れられません。

102本の出演作、その全てにヘンリー・フォンダの作品である事を

刻み込んでいます。長い足と朴訥な姿が印象的だった。

 

コロナ騒ぎに関連したオリンピック騒動が続いている。

「完全な形でないなら延期もやむなし」と、総理大臣が言っている。

何処までカッコつければ気が済むのかと言いたくなる。

人の書いた物ばかり読んでいるから、自分で考えてものを言う事が

出来なくなっているような気がする。

偉そうなこと言っていても、今回の騒動であぶり出されているのは

スポンサーとテレビ局に弱い体質のIOCだったという事です。

世界平和のためにという崇高な理念は何処へ行ったのでしょう。

安倍とバッハの金の綱引きはもう見たくありません。

お笑いなのは聖火リレーでしょう。

ランタンに入れて車で回るーーーこれを本気で考えた人がいる事が信じられません。吉本新喜劇でも、もうちっとマシな事やっています。