「夜と霧」&12月の映画 | B級おもしろ映画館

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「夜と霧」   1955年  31分

  監督・アラン・レネ

 

カラーで撮った現在のアウシュヴィッツの風景と

ナチスによって行われた大虐殺のモノクロの記録映像が

巧みに組み合わされた、短編ドキュメンタリー映画。

この虐殺が一度だけのものではなく、今も世界のどこの国でも

起こりうるものであると言う、アラン・レネ監督の強烈なメッセージが

心に強く突き刺さる。その迫真力はどの様なドラマよりも胸をうつ。

何度見ても、誰かに話したくなる。

どんな反戦のメッセージよりも、この短編ドキュメンタリーは

人間の尊厳の大切さを訴えかけてくる。

名作です。唯一無二の傑作です。

 

DVDの整理をしていて、単調な作業に飽きてきたので

短い映画を見ようと「夜と霧」を見たが

何度見てもこの映画から受ける衝撃の強さは

見終わってしばらくは何も出来なくなる。

 

映画専門チャンネルの12月の放映予定を見た。

東映チャンネルがやってくれました。

邦画、洋画のサイレントの名作を放映する。

「散りゆく花」 「第七天国」 「滝の白糸」 「雄呂血」 「国士無双」

これだけ揃えば文句はありません。

 

日本映画専門チャンネルでは

「散歩する霊柩車」 

故・八千草薫さんの「殉愛」 

丸山誠二・監督の「山鳩」

関川秀雄・監督の「大いなる旅路」と「大いなる驀進」

 

スター・チャンネルでは

「イナゴの日」 「荒野の隠し井戸」 

「ジンギスカン」 「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」

 

12月は久し振りに欲求不満が解消しそうです。

お楽しみはまだまだ続きます!