☆ 「アラスカ珍道中」 1946年 89分
監督・ハル・ウォーカー
出演・ボブ・ホープ、ビング・クロスビー、ドロシー・ラムーア
☆ 「ミッドナイト・ラン」 1988年 126分
監督・マーティン・ブレスト
出演・ロバート・デ・ニーロ、チャールズ・グローデン
☆ 「グッバイ・ガール」 1977年 110分
監督・ハーバート・ロス、脚本・ニール・サイモン
出演・リチャード・ドレファス、マーシャ・メイソン
朝早くからの映画三昧。雨の日も中々良いものでした。
「アラスカ珍道中」 1940年の「シンガポール珍道中」で始まり
1962年の「ミサイル珍道中」まで、全8本が作られた。
その中でもこの映画が一番面白い。
ストーリーも往年の名作コメディを皮肉ったり、パロディにしてみたり
多いに遊んでいる。山に星のマークのパラマウントのマークが
出てくると「飯のタネ」と言ってみたり、ギャグも新鮮でタップリとある。
古き良き時代のコメディですが、ボブ・ホープとB/クロスビーを
見ているだけでも楽しめる。
「笑いは哀しみの涙を止め、希望にさえ変えうる」
ボブ・ホープの名言の一つだが、
この映画を見ると、言葉の意味が良く分かる。
二本目「ミッドナイト・ラン」 ちょこっとコメディも混じるアクション映画。
マフィアの会計士が、多額のお金をくすねて慈善団体に寄付してしまう
彼をめぐって、保釈中に逃げた人間を捕まえる事を仕事にしている
賞金稼ぎの男たち、マフィア、FBIが入り乱れて
西へ東へ、アメリカ中を大移動しながらの大アクション。
デ・ニーロとチャールズ・グローデンの漫才コンビのような道行きが
楽しくてたまらない。特にデ・ニーロさんが素晴らしくチャーミング!
ラストの大笑い間違いなしのオチも決まっている。
三本目は、ニール・サイモンの「グッバイ・ガール」
シングル・マザーのマーシャ・メイソンが、同居する男が出世の糸口を
掴みかかると彼女の元を去って行く。そんな事が何度も続くある日、
また俳優志望の男(リチャード・ドレファス)がやって来る。
娘に「今度は大丈夫?」と言われながらも同居してしまう。
最後はハッピー・エンドで終わるこのドラマ。
ニール・サイモンの才気と、ハーバート・ロスのセンスが
絶妙にブレンドされ、愉快で楽しく、
洒落っ気に満ちた作品に仕上がっている。
リチャード・ドレファスはこの作品でアカデミー主演男優賞を受賞。
若くして栄光の座についたドレファスさん。
お鼻高々、浮かれすぎてしまい、以後絶不調に陥る。
長い時間の後、どうにかカムバックしている。
三本見るとさすがに疲れてしまったが
軽めの愉快な作品ばかりなので、大いに楽しめた。
今日はメイちゃんの49日法要。
ついでにとばかり、今までに亡くなった猫ちゃんたちの法要も兼ねた。
いつもの動物霊園での法要は、ほぼ人間の法要と同じ。
読経がながれ、亡くなった9匹の名前が読み上げられる。
この時は、9匹との思い出が脳裏をよぎって、胸が締め付けられる
想いで、涙がこみ上げてきた。
雨で遠くの山並みは霞んでいたが、
緑濃い木々に降る雨が、しっとりと心に沁みわたる。
本当にありがとうと、9匹の猫たちに感謝出来たと思っている。
明日は、大雨でない限り岐阜ロイヤル劇場まで遠出します。
佐藤純彌・監督、高倉健さんの名コンビ。楽しみです。