以前、特別版のブルーレイがタダみたいな値段だったので
買っておいた「クレオパトラ」を、ようやく見た。
映画館で二度見て以来、DVDでも見た事がなかった。
上映時間4時間、映画としての面白さに欠けるこの作品を
見る勇気は持つことが出来なかった。
昨日の夜、遂に見てしまった。
豊満、妖艶のエリザベス・テイラー。
こんな人が肌もあらわに寝そべっている姿に遭遇すれば
シーザーだけでなく男なら100パーセント陥落します。
事実リチャード・バートンは、完全にダウンしてしまった。
映画はやはり面白くなかった。
豪華絢爛なセットとリズの魅力だけが救いでした。
クレオパトラのローマ入場シーンだけは
これ以上ないお金をかけ、リズのオーラの凄みで
迫力満点の見事なものでした。
スタッフ・キャストとも変更を繰り返し、
その度に撮り直しを余儀なくされ、関係したシナリオ・ライターは
10人を超え、リズの入院などもあって20世紀FOXは倒産寸前。
二部構成にしたかった監督の意向を無視したザナックは
取りあえず4時間に編集、公開した。
史上最大の製作費の回収は叶わず、ザナックの大博打の
「史上最大の作戦」の大ヒットのお陰で、倒産を回避できた。
潤ったのはE・テイラーだけ。莫大な出演料とR・バートンという
旦那まで捕まえる事が出来た。
最初のシーザーとクレオパトラの物語だけは
R・ハリスンとE・テイラーを見ているだけで面白かった。
良い、悪いは別にして映画史に残る作品の一つです。
先日、古本屋に寄った時、200円均一コーナーに
綺麗な状態の映画関連の本があった。
「ミスター・ワンダフル、サミー・デイヴィス・ジュニア自伝」
「エジソン的回帰」 山田宏一・著
二冊とも読んだ事のない本だったので購入した。
山田宏一さんの本は、グリフィスからマンキーウィッツ。
キャプラからオーソン・ウェルズ。
日本映画では、忠臣蔵から清水宏まで語り尽くしている。
一気に読む事の出来る面白さ、楽しさに溢れている。
キートンやロイド、清水宏・監督の映画を見たくなった。
「按摩と女」や「簪」のDVDがある筈なので、家の中を探します。
この本、「幽霊と未亡人」や「ウィル・ペニー」などの
地味な映画も取り上げていて、両作品のファンとして嬉しくなる。
もう一冊、サミー・デイヴィス・ジュニアが好きなだけに
読みたかった本でした。今晩のお楽しみです。
暑いくらいの気温(多治見は23度)
あまり歩いた事のない山の下を歩こうと、夫婦で出かける。
農協のある所まで往復で約6キロ位。
陶器の蔵元の多い場所。所々に神社もあってブラブラ歩きには
変化もあって丁度良い。タンポポ、菜の花が川沿いに花を咲かせて
見た目にも春真っ盛りでした。
桜に変わり新緑の山並みも美しく、
二時間ほどの楽しい散歩になりました。