「評決」 1982年 129分
監督・シドニー・ルメット、製作・リチャード・D・ザナック
出演・ポール・ニューマン、シャーロット・ランブリング
ジェームズ・メイスン、ジャック・ウォーデン
昨日、P・ニューマンの大ヒット作を見て、
もう少し彼の映画を見たくなった。
選んだのが「評決」
20世紀FOXでヒット作を連発していた、ザナック&ブラウンのコンビが
監督にシドニー・ルメット、主演・P・ニューマンで挑んだ
法廷サスペンス。
アメリカ映画で潜水艦と法廷を描いた物にハズレはないと言われるが
この作品もその通りで、地味だが面白い作品になっている。
落ちぶれて仕事もない弁護士が、新聞の死亡欄を頼りに
他人の葬儀に出かけて、名刺を配り何らかの仕事を貰おうとする。
葬儀社を叩きだされ、酒におぼれ、ピン・ボールで憂さを晴らす。
冬のボストンの寒々とした風景、事務所の中も荒れ放題。
オープニングのシーンが、荒んだ弁護士の心情を見事に描き出す。
昔馴染みの老弁護士が、面白くはないがお金にはなる仕事を
持ってくる。病院の医師のミスで植物人間になった女性の家族の
訴えで、多分示談で終わるであろう内容。
病院側は21万ドルという多額の賠償金額を提示する。
P・ニューマンは示談の前に、植物人間になって病院で寝たきりの
女性を訪ねる。その姿を見て家族の制止も聞かずに
本裁判に持ち込んでしまう。
病院側は大手の弁護士事務所に依頼。
大きな事務所はあらゆる手を使い勝とうとする。
こちらは半ばアル中気味の男と、老弁護士(J・ウォーデンが良い味)二人だけ。相手は若い美貌の女性を使いP・ニューマンをスパイする
証人は隠され、不利な証拠だけが残されている。
ここから大手事務所VS個人事務所の戦いが開始される。
酒を飲みながらピン・ボールをするP・ニューマンの眼。
美女の登場に本気なって愛してしまうP・ニューマンの眼。
ラスト近く、証人をニューヨーク発見し、証言を依頼する時の
P・ニューマンの眼。頬はコケ、顔に疲労感を滲ませながら
その眼は死んでいない。名優P・ニューマンの凄さが良く分かる。
ここからクライマックスの法廷場面は、捻ったサスペンスも見事で
素晴らしいエンディング迄息もつかせぬ展開です。
監督として脂の乗りきったシドニー・ルメットと
名優ポール・ニューマンがガッチリ組んだ傑作の一つです。
雨が強く降っていた事も気付く事もなく
映画に夢中になってしまいました。
風が強く出かけたくはなかったが
昨日、陶器店で買った商品のラッピングを頼んでいたので
やむなく出かける事にする。昼時なのでついでに時々行っている
喫茶店でコーヒー付きのランチ。
陶器店に寄って、綺麗にラッピングされた商品を受け取り
帰って来た。???帰って来て二人で気付いてしまった。
銀行によって通帳記入をしようと思っていた。
もう一度出かける勇気はなく、明日にしましょうと諦める。
ボケてはいないつもりでも、こう言った事が積み重なると
ヤバい事になるのかなあ~~と、つい思ってしまう。
気を付けることにします、もう若くはない。(今頃気付いてどうする!)