「ロリ・マドンナ戦争」 1973年 106分
監督・リチャード・C・サラフィアン
出演・ロッド・スタイガー、ロバート・ライアン、ジェフ・ブリッジス
シーズン・ヒューブリー、スコット・ウィルソン
1967年「俺たちに明日はない」で、始まったアメリカン・ニューシネマも
1970年に入ってからは勢いがなくなって来ていた。
そんな時登場したのがこの作品。
暴力で全てを解決しようとするストーリーと、暴力描写で話題になった
悲しいかな暴力が支配する時代は、すでに終わっていた。
公開当時はそれで終わってしまったが
名画座、2番館と上映されるうちに、カルト・ムービーとして
人気が再燃していった。以後なぜだか上映される機会は無くなった。
ビデオ化も、テレビ放映もあまりないまま時が流れて行ったが
何年か前、突然DVD化された。4104円と言う高額に恐れをなして
買わなかったが、中古品も出なく値段は今もそのままです。
昔のテレビ放映の際辛うじてビデオ録画してあった。
吹き替え、カット版で、今見ると画質は最悪です。
来月に映画専門チャンネルで放送されるとの事。驚喜しています。
問題の映画の中身は・・・・・・・・。
税金滞納で競売に出されたレイバン(R・スタイガー)の土地を、仲の悪い隣りの家のパップ(R・ライアン)が手に入れたことから始まった、いがみ合う二つの家族の物語。やがてレイバンの長男を引っかけるために、ロリ・マドンナという架空の少女をでっち上げるパップ家の次男だったが、ジルという名の娘がロリ・マドンナと間違われた事から、雲行きは全面戦争の様相を呈してくる。エスカレートする両家族の対立をアイロニーを込めて描いたバイオレンス作品。(来月のテレビ放映の局の
ストーリー紹介の抜粋です)
R・スタイガー、R・ライアンが、歯をむき出しに
田舎の牧草地を巡っての、どうしようもないいがみ合いが
エスカレート、、遂には家族を巻き込んでの醜い争いになって行く。
見ている方がシンドクなる程のリアリティがある
暗く、重い映画です。
一度だけ映画館で見て以来、録画したビデオも一度見たきりで
今回、ビデオを見直して見ようと思ったが、画質の悪さに断念。
決して楽しい映画ではないが、何故か心にとげの様に
引っかかっている映画の一つです。
3月の放映が待ち遠しい映画です。
3月はもう一つ、NHK-BSで「ミルドレッド・ピアース」が放映される。
詳しく調べていないが1945年製作のこの映画、日本未公開の筈。
アカデミー賞の作品、主演女優、助演女優にノミネートされ
主演女優のジョーン・クロフォードが見事受賞した。
こちらは全くの未見の作品。こちらも楽しみです。
「ワンスアポン・ア・タイム・イン・アメリカ」が、午前十時の映画祭で
完全版での公開が明日から始まる。
「ディア・ハンター」も、名古屋での公開がまじかに迫っている。
刈谷日劇にも行きたいしと思っているが
猫の調子が今一つなので、妻との時間のやりくりで何とかしたい。
今日は気温はさほど上がっていなかったが
陽ざしがあって、部屋の中はポカポカだった。
妻がメイと寝ているので、私は昨日からドンの部屋で寝ている。
ワガママ猫のドン様は、夜中の3時に私に体当たりしてくる。
6キロを超える巨体のタックルはこたえます。