アラン・ドロン~ラスト・メッセージ~ | B級おもしろ映画館

B級おもしろ映画館

古い映画や映画館をこよなく愛し
なによりも面白い映画が大好きなオジサンのブログです

「アラン・ドロン~ラスト・メッセージ~」 NHK-BS・2  60分

 

NHK ・BSで放送されたが録画したままだった。

今日ようやく見る事が出来た。

昨年、60年の俳優生活に終止符を打つ、引退宣言を発表。

以来コンタクトを撮り続けたNHKが、

今年になってようやく実現したA・ドロンへのロング・インタビュー。

デビューからの自信の足跡を、熱っぽく語る82歳のドロン。

部屋に入って来た時から、現役時と同じアラン・ドロンです。

タキシードを着くずしたファッション、髪に触る動作、目の動き・・・。

全てが2枚目アラン・ドロン!

目の下の皮膚のたるみ、手のしわ等、老いを感じさせる表面の変化は

あるものの、いい歳のとり方をしていると思わせる雰囲気がただよう。

「太陽がいっぱい」に始まる輝かしいキャリア。

ルネ・クレマンやビスコンティなどの巨匠たちとの仕事。

ロミー・シュナイダー、ナタリー・ドロン、ミレイユ・ダルク・・・。

女性遍歴も丁寧に語る姿。

一つ一つを大事そうに語る姿勢に、多くの彼の映画をリアル・タイムで

見てきた私には、神々しくさえありました。

「コメディアンは役を演じ、私の様に演技の基礎を学んでいない俳優は

役を生きている」と熱っぽく語る姿には感動しました。

話の途中で何度も「みんな死んでしまいました」と寂しそうに話す。

82歳の今、犬とのみ暮らすだけとなり「人は裏切りますが犬は

私を裏切りません」と語り、犬たちの墓の横に自分用のチャペルを

建て、「死んだら犬たちの横のこのチャペルが私の墓です」と続ける。

一時期、大スキャンダルに巻き込まれ人間不信になった後遺症を

今も引きずっている事を匂わす発言にドキッとする。

最後に2020年の東京オリンピックには、

応援しているフランスの柔道の選手と金メダルを取りに

東京に行きますと言う言葉で、インタビューを締めくくった。

チャーミングな82歳。アラン・ドロンは健在でした。

 

私の好きなアラン・ドロンの映画。

 

☆ 「冒険者たち」 

☆ 「太陽がいっぱい」

☆ 「サムライ」

 

平凡ですが、この三本は外せないでしょう。

 

朝からの好天気。気温はどんどん上がり午後は暑いくらいになった。

妻の足は、昨日以上に悪化する事なく、順調に回復に向かっている。

猫たちの横で、サッカーを見ようと思っていたが

ポカポカ陽気に気持ち良くなり、熟睡してしまった。

こんな日もあっても良いでしょう。