楽しき西部劇 | B級おもしろ映画館

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「六番目の男」     1955年   85分

    監督 ・ ジョン・スタージェス

    出演 ・ リチャード・ウィドマーク、ドナ・リード

西部劇の職人、ジョン・スタージェスが、

決闘三部作や、伝説の西部劇「荒野の七人」の前に作った作品。

アリゾナの僻地で、5人の男がインディアンに殺される。

その場所でR・ウィドマークが、自分の父親が殺されていないか

調べている。ドナ・リードも自分の夫がその中に居ないかやって来る。

その時山の上から二人を狙っている男が、撃ってくる。

その男との撃ちあいで、殺してしまうが町の保安官助手で

ある事が分かる。この辺りまでは快調その物で、この後何が?と

期待してしまう。5人の男が殺され、大金も奪われている事が判明。

もう一人6番目の男がいた事も分かって来る。

6番目の男は誰なのか?襲ってくるインデアンに勝てるのか?

インデアンとの撃ちあいも派手で、事件の真相を知っている

軍曹がその時、瀕死の重傷をおってしまう。

この軍曹が亡くなる寸前に、6番目の男がウィドマークの父親で

ある事を告げて息絶える。ここからは何だか人情噺みたいになる。

内容が捻ってあるだけに、スカッとするような西部劇ではない。

多彩なガン・プレイ、岩山での撃ちあい、インデアンの襲来など

西部劇の要素はまんべんなく入っているので、面白く見る事は出来る

1950年代、このような西部劇が山の様に公開された。

この様な有名でない作品は、リバイバルもされず、名画座や3番館

でも中々見る事が出来なかった。

今、こうしてDVDで見る事が出来るのは本当に有難い事です。

J・スタージェス監督は、西部劇以外でも「老人と海」で

多彩な所を見せている。勿論「大脱走」の監督でもある。

 

西條秀樹さんが亡くなった。

彼が最初の脳梗塞で倒れた頃、私も同じ様に脳梗塞で倒れた。

何らかの後遺症を覚悟したが、幸い何の障害もなかった。

彼が二度目に倒れた時、さすがに私も怖くなった。

今は、病院に行く事もなく、普通に生活している。

倒れて入院していた時は、毎日が恐怖でした。

今日、ニュースで西條さんの訃報に接したとき

自分自身の事もあり、さすがに辛かった。

心よりご冥福をお祈りいたします。

そう言えば、木下忠司さんも亡くなられていたんでね。

映画音楽に多大な功績のあった方だけに残念でならない。

 

外国も日本も、映画の黄金時代に活躍された映画人が

もう殆ど残っていない。あちらの世界の方が賑やかで

楽しそうで、ある意味羨ましくなって来た。

彼らの残してくれた遺産を、これからも見続けたいと思っている。