「ミュンヘンへの夜行列車」 | B級おもしろ映画館

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「ミュンヘンへの夜行列車」 1940年  93分  日本未公開

   監督 ・ キャロル・リード

   出演 ・ レックス・ハリソン、ポール・ヘンリード

モノクロ・スタンダードのイギリス映画。

日本未公開だが、現在ジュネス企画よりDVDが発売されている。

面白いと言う噂だけは聞いていたが、本当に面白い。

これから全部読むとネタバレの可能性があります。

未見の方は読まないで下さい。

 

第二次世界大戦前夜、ポーランドの科学者の研究に

興味を持ったドイツ軍が、拉致しようと自宅を襲う。

本人は寸前にイギリスに逃げる事が出来たが

娘は捕まってしまい、収容所に送られる。

そこで知り合った男の協力もあり、脱出に成功する。

その男はドイツ側のスパイであり、娘から父親の居場所を

突き止めようと一芝居打って、わざと逃がした事が分かる。

ドイツ側の罠にまんまとハマり、父と娘は捕まりドイツへ

連行されることになる。これを知ったイギリス側は二人を奪回すべく

策を練る。レックス・ハリソンがドイツ将校に化けて

ミュンヘンへの夜行列車で、連行される一行に紛れ込む。

ここに登場するのがイギリス人の二人組。

最初はR・ハリソンの正体がばれそうになるヘマをやらかす。

オカシイと感じたドイツ側が調べて、ハリソンの正体がばれる。

その電話を偶然聞いた二人組が、ハリソンにバレている事を

何とか教えようとする。ここでの列車内のサスペンスは

中々の物で、ハラハラ・ドキドキさせられる。

ドイツ側の見張りをやっつけ、ミュンヘンから車での脱出になる。

ラスト、ロープウェイでの脱出のアクション・シーンは

今見ても面白い。父と娘、二人組のイギリス人をロープウェイで

逃がし、一人残ったハリソンと追ってきたドイツ軍との戦いになる。

最後は、P・ヘンリードとの一対一の戦いになる。

R・ハリソンの身体を張ったアクション・シーンが、見ものになる。

当然ながらハッピー・エンド。さすがキャロル・リードです。

この頃からサスペンス・スリラーは、見事なものです。

二人組のイギリス人ですが、ヒッチコックの「バルカン超特急」にも

同じ様な役柄で出ていたと思う。

ヒッチコックとキャロル・リード。サスペンス・スリラーの巨匠が

同じ時期に、同じ様に列車を使った作品を撮っていた。

この面白い映画が、日本未公開と言うのが残念でならない。

戦争や、その他もろもろの事情があったとはいえ

戦後も公開されなかったのが不思議です。

DVDはジュネス企画で値段が高いですが

レンタル通販のぽすれんでレンタル出来ます。

見て損のない作品です。

 

明日からは、GW後半の4連休。

妻は、またまたコンサートで京都へ。

雨が止みそうなので一安心。

存分に楽しんできて欲しいと思っている。