イギリスの親権停止のニュースの感想追加 | エホバの証人研究(ブログ)

エホバの証人研究(ブログ)

ものみの塔 (jw.org) に関わるすべての人に向けてひたすら情報を提供します。


前の記事 イギリスでエホバの証人の親が関係して
親権が停止されたニュースについてですが
http://ameblo.jp/jwstudy/entry-12030465481.html

少し消化不良の点があったので記事を追加します。

今回のニュースはわたしとしては実はかなり意外でした。

事の経緯が詳しくわからないという点もあるので
いろいろ判断するのが難しいところではあるのですが
裁判所が「里親のもとで暮らすのが良い」とまで
踏み込んで発言しているのは
かなり大胆な行動だなと思いました。

そこで感じたのは、

今回の件は
クリフォード判事が学校、そしてソーシャル・サービスと
協力して考えた作戦なのではないかということです。

子供を助けるための粋な計らいというか

養子の話は 実は話半分で
最終的には一時的に保護してから
状況を改善させて 親元に戻すことを半分以上は考えて
いるのではないかなと感じたのです。

今回の裁定を下したクリフォード判事


ちなみにイギリスでは今でも中世の「かつら」を
裁判官が着用する義務があって 日本から見ると
ギャグっぽくなりますが、いたって真面目なようです。


先ほど指摘したように考えたのは
今回の宗教の問題が 7歳の子の親権を決定するほど
致命的なものになるとは思えないのと

このような厳しい処置が下されることによって
いわばバケツの水を頭からかぶせられるくらい
お母さんもショックでハっとさせられているだろうし

今後の子供の宗教教育に関して
頭を冷やすと思ったからです。

いってみれば裁判官は
「お前たち いい加減 目ざめよ!」
と言って平手打ちをくらわしたんじゃないかなと。

もし エホバの証人の親が
これを「世からの迫害だ」と言って
騒いで、行動を改めようとしないなら
本当に親権を失うかもしれないですが

さすがに今回の件は その手の主張をできないんじゃないかなと思いました。


判事も次の判定まで
改善を期待しつつ子供を保護したのでは
ないかと思うのです。


これに関連して思い出すのがコメントにもありましたが
日本のエホバの証人の親の親権一時停止のニュースです。

以下のニュース記事にもあるように
これは「保全処分」つまり一時的に親権を停止し
問題が解決したら親権を親に戻すというものでした。

http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009031401000512.html



即日審判で父母の親権停止 家裁、息子への治療拒否で

 東日本で2008年夏、消化管内の大量出血で重体となった1歳男児への輸血を拒んだ両親について、親権を一時的に停止するよう求めた児童相談所(児相)の保全処分請求を家庭裁判所がわずか半日で認め、男児が救命されていたことが14日、分かった。

 子供の治療には通常、親の同意が必要で、主治医は緊急輸血が必要だと両親を再三説得したが「宗教上の理由」として拒否された。病院から通報を受けた児相は、児童虐待の一種である「医療ネグレクト」と判断した。

 医療ネグレクトに対しては過去に1週間程度で親権停止が認められた例があるが、即日審判は異例のスピード。児相と病院、家裁が連携して法的手続きを進め、一刻を争う治療につなげたケースとして注目される。

 関係者によると、当時1歳だった男児は吐き気などを訴えてショック状態となり、何らかの原因による消化管からの大量出血と診断された。

 病院は「生命の危険がある」と児相に通告。児相はすぐに必要書類をそろえて翌日昼、両親の親権喪失宣告を申し立てるとともに、それまでの緊急措置として親権者の職務執行停止(親権停止)の保全処分を求めた。

 こうした輸血拒否への対応については日本小児科学会など関連学会が08年2月、合同で指針をまとめており、今回のケースでも病院側はこの指針に従って対応した。

2009/03/15 02:07 【共同通信】





上のニュースを見たときに感じたのは

当時1歳だった男児が自分が大きくなったときに、輸血によって助かったということを聞いたときにどう感じるだろうか?という点でした。

というのは従来の戸籍法では親権変更があると戸籍に記載が残り

この男児が大人になったときに見知らぬ人(病院の院長であったり児童相談所長)が一時的に自分の親になった形跡が残ります。(もしかしたら今は法律変更がされてるかもしれません)

わたしは、その子供は自分を助けるために大人たちが自己犠牲的に努力をしてくれたのだということを知って、感謝するようになるとかなりの確信をもって感じます。


今回のイギリスでの裁定の件でも
7歳の男の子も 大きくなったときに大人たちが自分の福祉を考えて多くの行動をしてくれたことを感謝する日がくると期待しています。