対談:一世と二世を語ろう(2) | エホバの証人研究(ブログ)

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海外の掲示板で「みなさん何世ですか?」という質問投稿がありました。

一番多い答えは
「3世」

こうなると1世、2世、3世という区別はあまり意識されないと思います。

一方
日本は70年代から90年代半ばまでJWバブルで急増し
97年にピタっと増加が終わった珍しい国です。

ですから日本では「終わりが近いぜ!イケイケ」の中で会衆を作りあげてきたのが1世で、その子供たちが2世という構図があると思います。

それで1世と2世の感じ方や視点は平均的な違いがあるとは思います。

しかし実際には1世も2世も背景がいろいろ、感じ方も人それぞれです。

男性と女性が平均的に感じ方が違ったとしても、男性の中や女性の中でも個々の人の感じ方の差異が大きいのと同じです。

人の感じ方の違いを一つにすることはできませんが、理解を示すことはできます。感じ方や視点に違いを生み出す一つの要素は自分の経験だと思います。ですから、いろんな立場の人の経験を聞くのは大切だと思います。沢山の人がアメブロや他のSNSで自分の経験を語っているという点はすごく良いことだと思います。大会や雑誌で語られる脚色されたものとは違う幅の広さがあると思います。


今回、カレブとソフィアの対談の続きを
以下のサイトにアップしています
http://ehoba.net/taidan_2/


以下、内容です


カレブ:  じゃ、行くよ!第二弾!(=゚ω゚)ノぃょぅ

ソフィア:  はーい。ヽ(`∀´)ノ ウヒョー

カレブ:  この間話した時に、ソフィアちゃん「同じ『二世同士』だからって必ずしも気持を100%分かり合えるものでもないんだよね。」って言ってたよね。まずこれについて、詳しく聞きたいな。

ソフィア:  うんとね・・・先回も触れたことだけど、まず家族関係かな。親子の関係が比較的健全で、組織から離れてもある程良い関係が保たれている二世と、そうでない二世・・・この差は大きいと思う。

カレブ:  そうだね。比較的「緩い」環境で育てられた二世は、厳しい規制の下で自由が認められない二世の気持ちを全て理解するのは難しいかもね。

ソフィア:  そう、それでね・・・昔比較的早く若い年齢で組織を離れた二世の子に、私を含めてなかなか組織から抜け出せなかった二世について「なんだかんだいって、結局は組織が居心地良かったんでしょ?だからさっさと抜けださなかっただけ。自己責任だよ」って言われたことあるの。(´;ω;`) ゚+。:.゚ヒドィ゚.:。+

カレブ:  つまり「嫌ならさっさと辞めればよかったじゃん」ということかな。実際はそんな簡単なことじゃないよね。

ソフィア:  そうなの。何というのかなぁ・・その子から見たら私なんかただの臆病者に見えたんだろうね。(´ω`)・・トホー

カレブ:  離れた人の話を聞いてみると離れる決断をする前に何年も「もやもやした状態」でJWの活動を続けていたという人が結構多いように感じる。何か大きなきっかけが必要だろうね。

ソフィア:  そう。私もそうだったわ・・・。そしてその子は早い時期に組織を離れたのだけど、離れる直前まで二重生活を送りながら開拓奉仕してたり。そういうのを見聞きするとどうしてもモヤモヤしてしまう・・・。ヘ(-′д`-)ゝ

カレブ:  ああ、それはずっと真面目一直線の「おりこうさん」だったソフィアちゃんから見たら納得いかないかもね。(`-´)>ビシッ !

ソフィア:  確かに、「二重生活」を送らないとどうしようもないくらい雁字搦めに束縛するのが組織だからね。その気持ちも分かるの。ただ私の場合、真面目に組織にひたすら従順だったがゆえに、覚醒も遅れて・・・バカを見た感じよ。心のどこかでその子を羨んでしまったり。どうして私はさっさと気持ちを切り替えて前向きになれないんだろう・・とかさ。比べてしまうんだよね。

カレブ:  それわかるよ。「真面目な人や従順な人がバカを見る」。これだね。もうこれは一世も同じ気持ちだと思う。真面目にやってきた人が「嫌だったら辞めればよかったじゃん」なんて言われたら泣きたくなるよね。1975年のときなんかそうだったんだろうなって思うよ。(´д`)

ソフィア:  ああ、1975年については実は当時の雑誌を読んで見たわ。自分の目でちゃんと確かめてみたかったの。

カレブ:  うん。どう思った?

ソフィア:  もしあの当時私がJWだったら、そして当時発行されていた雑誌を真剣に読んでいたなら、「1975年に終わりは来ない」とは考えられなかったと思う。多感な若い年齢だったら余計にね。おそらく進学なんて考えられなかったと思うし、結婚や子供を持つこともきっと後回しにしていたと思う。逆に・・・そのことに異議を唱えたりしたら、それこそ「背教的」に思われたんじゃないかしら?だからね・・・あの時に組織からの「励まし」ゆえに、自分の資産を全て投げ打った人たちのことを思うと、本当に気の毒!組織を心から信頼していたのに、裏切られた思いで傷ついた人たちが「悪者」でしょ?やりきれないよぉ。・゚・(ノД`)・゚・。

カレブ:  そうなんだよ。それで「一部の人たちは1975年という日付をかなり重視していたようです。」なんて言われちゃうんだものね。酷い話だよね。

ソフィア:  きっと・・それこそ日本では一世さんに多かったんじゃないかな。傷ついて、組織を離れた人たち。

カレブ:  そうかもしれないね。

ソフィア:  これは私が覚醒前に奉仕で出会った人の話なんだけど、この人は一生人工透析無しでは生きていけない病気を抱えていて、「自分は何も悪いことをしていないのに」と嘆いていたの。でね、たまたま訪問した私たちに言って来たの。「神なんか信じられない!」って。この話したっけ?

カレブ:  してない。聞いてない。((-ω-。)(。-ω-))フルフル

ソフィア:  その時に、一緒にいた開拓者の姉妹が、病気も死もなくなる世界の約束、そして今この人が病気で苦しんでいるのは、この人のせいではないこと・・・そして神は一人一人を気遣っておられるということを聖書から話していたの。そしたらその人の表情がぱっと明るくなったんだ。私、覚醒前のもやもやした時期ではあったけれども、思ったもんね。「こうやって、救われる人もいるんだ。やはりこれは真理なんじゃないか・・って」。

カレブ:  そうだったんだ。JWって、確かにとても良いメッセージを伝えているんだよね。初めてがJWからの伝道を受けたとき、その教えに魅かれる理由は十分理解できるんだよね。

ソフィア:  そうなの。病気も死も戦争も犯罪も無い地上の楽園での永遠の命。幸せな家庭・・・誰でも望むものをJWの神は提供している。でも、組織の実態については家の人には何も知らされない。実際のところ、家から家へと訪問していた私たちもその「実態」については気づいていなかった。

カレブ:  家の人を騙そう、苦しめようとして伝道するわけじゃないものね。一人でも多くの人を「助けたい」という気持ちで訪問しているJWは今でもたくさんいると思うよ。

ソフィア:  そうなの。証言していたその開拓者の姉妹も、家の人の話に同情して涙ぐんでいたし・・・。

カレブ:  覚醒して、組織から距離を置いて改めてJW組織に留まっている人たちのことを考えると、複雑な気持ちになるでしょ。

ソフィア:  本当にそう。真面目に組織にために自分を捧げてきた人たち。覚醒したときは「裏切られた」という思いは半端なく大きいと思う。なんだかね、分かるんだ。誰でもJWになる可能性はあるっていうこと。理由はさまざまだけど。

カレブ:  それは、もしかしたらソフィアちゃんも自らJWになっていた可能性もあるっていうことかな?

ソフィア:  そうだね・・微妙なところだけど、否定は出来ないな。絶対にない!とは言い切れないよね。

カレブ:  確かにあのラブシャワーじゃ君もイチコロかも。サイコ━+゚*。:゚+(人*´∀`)+゚:。*゚+.━━!!

ソフィア:  うん、悔しいけど確かにイチコロだわ、私なんて・・・。(_ _|||)

カレブ:  なんだかさ、どうしたら覚醒した人たち皆が幸せになれるのか、考えちゃうよ。

ソフィア:  本当ね。やっぱり、私自身を見ても思う。JW組織から受けてきた傷は思っていたよりも深い。だから覚醒後もしばらくは自分の気持ちを消化させるだけで精一杯なのが現実。il||li(つд-。)il||li

カレブ:  心の整理のための時間が必要だね。

ソフィア:  そうね。相手の気持ちを慮るためには自分自身の心の余裕が必要よね。そうして初めて自分と立場が違う覚醒者にも、理解を示して思いやれるようになると思うんだよね。たとえ100%は無理でも、気持ちに寄り添いたいという思いは強くなるはず。そのためには、やはり時間が必要なのだと思う。

カレブ:  ネット、特にブログは自分とは立場が違う覚醒した人たちの心情を知るのにとても役立つよね。

ソフィア:  ほんと、その通り。色々な人たちのブログを読んで、同じく覚醒していても、考え方の違いに刺激を受けたり考えさせられたりすることが多いわね。違う角度からJWについて考えることもできる。

カレブ:  一世、二世、研究生、一般人・・・いろいろな立場の人からの正直な意見、本音をどんどん発信して知ってほしい (*≧▽≦)(≧▽≦*)ねぇー