引退する旅行する監督(1) | エホバの証人研究(ブログ)

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2014年3月20日

すべての会衆へ

地域監督について

親愛なる兄弟たち

  わたしたちは世界中の旅行する監督の業に影響する統治体による重要な決定をお伝えいたします。2014年9月1日をもって地域監督の組織的な役割を廃止いたします。地域監督によって担われていたこれまでの責任は簡素化されることになります。彼らの業の一部は経験のある巡回監督とベテル代表者によって担われることになります。

  この簡素化は,今地域監督として奉仕している兄弟たちの多くが,もう一度巡回監督として奉仕して,その霊的な資格や豊富な神権的な経験を用いることができることを意味しています。



この点で、気になることがありました。

それは現在の地域監督の「多くが」再び巡回監督として奉仕を始めた場合、どうなるか?

現在、欧米や日本などの先進国では会衆の増加はほとんどありません。(数字的に一時的に増えているように見えても実は移民の増加に伴うスペイン語等の小さな外国語会衆の増加です)

そうすると、当然「巡回区」というものも増えることはありません。
(日本では会衆も巡回区も減少しています)

ということは地域監督が10人巡回監督になったら、10人の巡回監督の立場が不要になるわけですね。

この点、検索してみたら海外の掲示板で気になる書き込みがありました。

「米国支部では高齢の旅行する監督にすでに調査を行っており、世俗の年金があるか、信者の親族の援助を受けられる環境が整っているか、など聞き取りを行っている」というような情報が書いてました。

引退する監督たちの処遇をどうするか調査しているということです。

気になるのは協会が「信者の親族の援助を受けられるか」という点を気にしているというところです。

アメリカは歴史が長いのでJWつながりの親族がいるケースが沢山あります。

親族の中には経済的に余裕があるけどエホバの証人の活動を辞めている人がいます。
そのような親族のところに引退巡回監督がお世話になってしまうと、元巡回監督の組織への忠誠心が揺らぐことになりかねません。彼らが背教でもしたら協会にとっては金銭負担よりも痛いです。

それでよくあるパターンは、トレーラーハウスを購入してもらって「身体的事情を考慮されている特別開拓者」として少額の支給額で死ぬまで特別開拓者として奉仕するというパターンです。

日本でも「終身雇用」という言葉がありました。同一企業で定年まで雇用され続けるというものです。これが標準だった日本人サラリーマンの会社への忠誠心は強いものだったと聞いています。


旅行する監督は協会にとっては直々の番犬みたいな役割を果たします。

老犬になったからといって、野放しにするのは危険です。


ということで 影響力のある人たちの引退後の処遇は結構気を遣うところなんじゃないかと思います。