進化:キツネザルの登場 | エホバの証人研究(ブログ)

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マダガスカル島のキツネザルの多様性


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アフリカ大陸から400㎞ほど離れた場所にあるマダガスカル島。ここも独自の進化によって繁栄した生態系をもつ島として知られています。

この島で注目できるのはこの島にしか存在しない多様なキツネザルの存在です。

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マダガスカル島だけに見られる多様なキツネザルに関して動物学者のリチャード・ドーキンスは次のように語っています。
進化の存在証明 - リチャード・ドーキンス 387頁~

キツネザルの祖先は、またしてもたった一種であった可能性がきわめて高いのだが、気かついたらマダガスカル島にいた。現在では三七種(プラス何種かの絶滅種)のキツネザル類がいる。体の大きさはハムスターよりも小さなピグミーネズミキツネザルから、ゴリラよりも大きく、クマに似た巨大キツネザルまでの幅があるが、この巨大キツネザルはごく最近に絶滅してしまった。そして彼らはすべて、最後の一種に至るまでマダガスカルに生息している。世界中のほかのどこにもキツネザルはいない。・・・三七種以上のキツネザル類のすべてが、一団となってノアのタラップを進み、尻尾を巻いて(ワオキツネザルの場合は文字通りに)マダガスカル島を目指し、広大かつ長大なアフリカを抜ける旅の途中で、たった一種もはぐれて残されるものがなかったというのだろうか?

マダガスカル島のキツネザルはそれぞれが交配できないほどに進化しています(人為的な交配に成功している例もあります。リンク)。ここまでの多様性をもった進化は4000年ほどで完了することはありません。むしろ一般的に考えられているように6500万年前頃にアフリカ大陸から分離した島の中で種が分化していったと考えるほうが証拠と一致しています。(現在のキツネザルの元になる原始的な猿はアフリカからの距離が短い時代に流木等で漂着したとも考えられています。キツネザル以外の哺乳類が島の中にほとんどいません。)

もしキツネザルの進化による種分化を否定するのであれば,40種類ほどの異なるキツネザルの集団がノアの箱舟のタラップからマダガスカル島を目指してアフリカを抜ける広大な旅を行ったという説明が必要になってしまいます。

以下は中型のキツネザルのシファカとネズミキツネザルの動画です。


このような大きさの全く異なるキツネザルが他のどの場所にも行かず,ただマダガスカル島だけを目指して移動したという説明は合理的でしょうか?


これ以外にもニュージーランドの独特な生態系も指摘する必要があります。
(詳しくは ehoba.net の記事をご覧ください)

オーストラリア,ニュージーランド,マダガスカル島などの孤立したエリアに独特の生態系が存在すること,しかもそれぞれの生態系の中に十分発達した多様な種が出来上がっていることを考えると,西暦前2300年頃のアララト山から動物がスタートしているという説明を不可能なものにしているのではないでしょうか?