JW業界のパラダイムについて考えてみました | エホバの証人研究(ブログ)

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パラダイム(Paradigm)という言葉があります。
この言葉は若干あいまいな言葉ではありますが
「その時代や業界の考え方を拘束する枠組み、価値観」
と定義されたりします。

JW業界の独特のパラダイムの中では

「疑うことは悪いこと」

という価値観に拘束されているように思います。

エホバの証人になる人は最初からそのような価値観を持っていたわけではないと思います。組織の中で時を過ごす中で,いつの間にかその価値観が強いものになったのでしょう。

この基本的価値観と関連しますが,以下の考え方もあります。

「組織や長老について消極的な発言は悪いこと」
「人につまづくのはエホバを見ていないからです」
「良いことあったの?エホバよね~」
「励まさない話?サタンの攻撃だわ」

しかしこれらの価値観は意外とこの業界の外では通用しません。

では業界内の独特のパラダイムはどのように形成されるのでしょうか?
一つの要素として”他者との関係”があります。人は自分が属するコミュニティーの中での人々の反応を感じながら,そこで生き残る術を身につけてゆきます。結果として深く考えなくても業界内では共通認識が生まれ独特の価値観が形成されることになります。


ここではパラダイムがどのようにして形成されるか考えるために,一つの例を紹介します。


五匹のサルの話

科学者たちがある実験をしました。5匹のサルを一つの部屋に入れて,梯子(はしご)を一つ置き,その上にバナナを据えました。


そしてサルの一匹が梯子を登ると,すぐに他のサルには冷たい水が浴びせられるようにしました。


すると誰かが梯子に登ろうとすると他のサルがそのサルを打ちたたくようになりました。


しばらくすると,どのサルも梯子を登ろうとしなくなりました。


続いて科学者は一匹のサルを差し替えてみました。最初このサルは梯子を登ろうとしましたが,すぐに他のサルが打ちたたきました。新しいサルは理由を知りませんでしたが梯子に登らないでいることを学びました。


続いて2匹目が入れ替えられましたが。そのサルも同じように梯子を登ろうとしました。しかし他のサルは再び打ちたたきはじめました。すると1匹目の新しいサルも打ちたたくことに加わりました。続いて3匹目,4匹目のサルも入れ替えました。こうして5匹のサルすべてが入れ替わりました。


残った5匹のサルは冷たいシャワーを浴びる経験はしていません。しかし梯子を登るサルを見つけると打ちたたきました。


もしサルになぜ梯子の上のバナナを食べないのか聞けるとしたら彼らはこう答えるでしょう。
「知らないけど ここではそういうもんだよ」


見覚えのある光景ですか?人間の社会でも同じようなことがおきます。