友人に感想を聞いてみました。
「もともと組織に疑問をもっていた人は一気に目覚めるかも」
逆にいうと組織に疑問を感じていない人は
すんなり受け入れるということかと思いました。
恐らく「新しい光」について熱心なエホバの証人と
会話すると壁のようなものにぶつかると思います。
この「壁」がなぜ出来るのか考えてみました。
ヒントが2012年の統治体発表会の中にありました。
一連の話の前に「子どもたちによるコーラス」という
前座から始まりました。17人の子どもたちが,120番の歌
「聴いて,従い,祝福を受けなさい」を歌います。

「聴衆のほとんどが目を潤ませました」 -jw.org
それから統治体のメンバーが次々に一連の話を始めます。
------- 省略 -------
そして結論の話
最後にデビッド・スプレーン兄弟がこう締めくくります。
以下の言葉は「ビデオクリップ」にしか載っていません。
7分20秒目からです
http://youtu.be/HCBxo58oyrI?t=7m20s
And brothers,
we love this teaching.
We love this idea,
because it really truly does dignify the members of the Great Crowd.
直訳すると
それで兄弟たち,
わたしたちは,この教えが大好きです。
わたしたちは,このアイデアが大好きです。
なぜなら,これがホントにマジで大群衆の成員を尊ぶことになるからです。

パチ・パチ・パチ・パチ・パチ
(万雷の拍手)
We LOVE this IDEA!
言いたいことはわかります。これで14万4千人という得体の知れないグループを脇に置くことができ,たとえ話の中で蚊帳の外だった大群衆が「召使い」として登場させてもらったわけです。それは確かにいいアイデアです。
でも・・・アイデア?
「WE love this idea」の言葉の中には「わたしたち統治体も,あなた方大群衆を尊んでますよ」というメッセージを込めたのだと思います。そして「あなたたちも,これいいアイデアだと思うでしょ」という半ば押し付けのようなメッセージです。
問題なのはエホバの証人にとって,そのアイデアは以前のアイデアと比べるしかすべがないことです。そうすると以前のアイデアそのものが変な解釈であれば,それよりはマシみたいな感じですんなり受け入れられるわけです。
しかしすでに疑問を感じていた人にとっては,改めて先入観をなくした上で聖書の解釈としてどうなのか,論理的にどうなのか,それを考える機会になるのだと思います。
聖書の解釈としてどうなのかという点は別の記事で書きたいと思います。