前回の続き(1)-「長老の学校」の話 | エホバの証人研究(ブログ)

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つづき

前回投稿の 自殺を思いとどまらせる - 公式エホバの証人ニュース(www.jw.org) で沢山のコメントをいただきました。ありがとうございました。

考えさせられました。

その後、海外の掲示板などを見ていたら、やはり同じような内容の書き込みを
ちらほら見かけました。

そんな中、とても気になる書き込みを見かけました。

長老学校でのビデオ上映


2012年9月以降に行われる長老学校(王国宣教学校)に出席した人のコメント。
今まで二日間かけて行われていた学校は、今回は1日だけ。
その代わりに2時間以上のビデオを流し、実際の状況をドラマ化して
長老たちに様々な状況に対応する方法を教える。

その中のひとコマ

ある若い姉妹。昨年夫を亡くしている。
集会で「復活」の歌が流れる。
姉妹は泣きながら王国会館の後方へ走り去る

取り乱した姉妹を牧羊する様子。
「車庫に行って、ドアを閉じ、エンジンをかけたまま眠りに就こうと思った」
という自殺をほのめかす姉妹の言葉。

それを聞いて

失敗例の長老:
「出エジプト記のここに殺人は悪いことだと書いてある
自分を殺すことも悪いこと」と話す
(明らかにまずい対応)

続いて良い例の長老:
ヨブ記を開き、ヨブも混乱したときに理性的じゃない考えが思い浮かんだ
でも、彼は忠誠を保つことを決めた。あなたも同じように出来る。

そして良い例の長老が話を終え、
気分がよくなった姉妹が兄弟たちにクッキーを
焼いてくれて、めでたく牧羊訪問終了。



はい。長老たちの訪問で自殺を防ぐことができました。
教訓=>正しい聖句を開いて読み聞かせしましょう。

でも、ちょっと待ってください。

この姉妹は、自殺の具体的な方法まで考えていました。
確かに、自分で自殺をほのめかす場合は本気で死ぬ気がない場合は多いかも
しれません。でも絶対とは言えません。
そして長老たちがこの凝縮されたドラマを見て、わかったような気がして
しまうということはないでしょうか?

自殺を計画していた姉妹のことを知り、
「オーケー、こないだ学校で勉強したのと同じパターンだ。
 ヨブ記を読んで慰めて、クッキーを焼いてもらって帰ろう」

これで一件落着。

政府や自治体も自殺は社会問題として真剣に取り組んでいます。
Google で「自殺 ホットライン」で検索すればプロフェッショナルの
相談先が得られます

このような問題に取り組んでいる人は何年も専門的に学んでいます。
長老学校での2時間のビデオでこの問題を理解するのは困難だと思います。

「正しい聖句」を覚えるより自殺防止ホットラインの電話番号を覚えたほうが
よいのではないかとさえ思ってしまいます。

ちなみに学校のプログラムの午前は以下のようなものです。
「裁く」ということに関して65+70=135分勉強していることが
わかりますが、世の中の裁判制度にかかわる人たちに比べたら、
即席の裁判官としか思えないくらいかもしれません。
それよりもプライベートな事柄とかで裁くのをやめたら
ずっと簡素化できると思うのですが・・・・
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