ありとあらゆる罵詈雑言に
プライドがズタズタにされると
どうしても黙っているままでは居られなかった。
世界一の愚か者のように罵られるから
そこまでの非難を素直に受け入れる訳には行かなかったのだ。
機嫌がすこぶる良いと、
◯◯ちゃんは可愛いよ、最高の妻だよ✨などと言う。
付いて行けない性格である。
さっきまで笑っていたかと思うと
いきなりつまらない事に腹を立てて
今度は最低の人間だと罵り始める。
それはもう、今更治らない。
古希になろうとしているのだから。
ふと思い付いた、
一切 言い返さずに黙っている
という方法が、もっとも功を奏した話を書いた。
が…
それは、苦行そのものだった。
誰だって
言われのない非難には
弁明したくもなるもんだ。
だから、
ただ黙って耐えるのではなく、
もう、発想そのものを変えることにした。
仮に
本当に酷い性格の人が
あなたを非難するとしたら
馬鹿だなぁ、
と思えるのではないだろうか?
しかし、
素晴らしい人格者が
あなたを非難するとしたら、ショックが大きいのではないだろうか?
つまりはそういう事である。世間では一流人に見られているとしても、本性はどうしようもない人間。
そんなレベルの人から受ける非難など
そもそも何の価値もないのだ。私のプライドに微塵も傷をつけるチカラなどないのだ。
この人に非難されて悔しい
などというプライドは
ドブにでも捨ててしまえばいい。
だいたい
今まで生きて来て
私をこき下ろす人間など
この人しかいなかったのだから。
80億人の中で
たった一人だけ
私をこき下ろす人間がいるだけなのだ。
なんてことはない。
そう考えるようになった。
もう
我慢して黙っているのではない。