ステルナ星人だけでなく
私にも 魔の15年があった。
40歳〜55歳の 15年である。
虚弱が少しマシになっていた時期でもあり、三人の子ども達が次々と進学していた時期でもあり、私もピアノ教室や、出張講師をしたり、頼まれて塾の講師をしたり、わりと稼いでいた時でもあり…
ダイエットに成功して、62キロから44キロに落としたため
お洒落を楽しめるようになったのもあり…
まだまだ若々しい時期だったのもあり…
神田川生活の反動もあり…
私も欲しい物は我慢せずに買い、増やして行った時期でもある。
好きなブランドがあり、
毎月毎月そのショップに立ち寄っていた。
デパコス、主にクリスチャンディオールのコスメを集め、カプチュールのライン使いをしたり、友人がポーラレディだったので BAシリーズを揃えたり。
クレンジングなら、シュウウエムラだわ、とか、マスカラならクリニークかランコム だわ、とか、こだわっていた。
コートはバーバリー🧥、スカーフはエルメス🧣とか…
今となると、身震いするような魔の15年であった。
きっと、
調子づいた私に天誅が下ったのだろう。
55歳から、私の身体は醜く再び太りはじめ、縮み続けた身長は150を切り、
顔も別人のように劣化し、
髪も薄毛になってしまった。
あれだけ揃えた逸品たちが、
すべて合わなくなってしまったのである。
そして、虚弱も更年期以来復活し、意欲も、気力も、体力も最悪で 別の路線にシフトする日が訪れたのだった。
続く。