家族待合室で

気が付いたら、外が明るくなっていました。

朝の5:00

家族待合室のインターフォンが鳴りました

 

手術が終わったことと、担当の先生から説明が

ありますとのことでした。

 

ICUの面会室に移動し、待っていると

 

手術着を着た先生と看護師さんが入ってきました。

先生が座るとすぐに、険しい顔で説明を始めまた。

 

やはり心筋梗塞を起こしたところが

「壊死」して、そこから心臓に亀裂がはいり

そこから血が出ていました

 

「壊死」した部分を取り、亀裂した部分を

閉じる処置をしました。

心臓の形は少し変わってしまいました。

 

この症状は心筋梗塞の合併症という

想定外

とのことだそうです。

 

私の頭の中は、「壊死」「心筋梗塞」「亀裂」

の言葉がぐるぐる回っていて

ほぼ理解ができていませんでした。

 

妹が「治るんですよね」と先生に聞くと

 

手術は成功したので

これから慎重に経過を見ていきたい・・

と苦しそうな感じで話しました。

 

4人の間に少し沈黙がありました。

その時とても大変な手術だったと、理解しました。

 

先生から少しの時間ならご主人と

面会できるとのことで

 

ICUに入り、主人のそばに行きました、

顔が真っ青でした

 

真っ青です

 

前回の手術で縫い合わせたところを

また切開したとのことでした。

私は聞いていて、耐えられない感覚になりながら

主人の手を握っていました。

 

主人の周りには、最初の手術後の機器よりも

もっとたくさんの機器に囲まれていました。

 

先生の説明では

今後ご主人の変化がないか見ていくこと

 

「変化?」と聞くと

 

変化とは、心臓をぬったところから出血してこないか

人工呼吸器をずっと続けている為

今後感染症にならないか、などです。

 

私はまた、何かあったらどうしよう・・・

主人はどうなるんだろう・・

心が痛くなり、うつむいたとき

 

先生のサンダルに、パパの血が付いていました。

 

今、思うことーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

緊急手術ということもあり、

家族待合室でまっているあいだ、

「これは現実に起こっていることなのだろうか?」

と実感がない感覚でいました。

心の底から夢であってほしいと

と思うと同時に

 

「パパなら大丈夫だよね」と

何回も何回も主人と自分に、思っていました。

 

先生からの説明も、聞いているんですが、

そんなことが・・

と驚きながらきいていました。

 

妹も私も、ドラマや映画のように

泣き叫ぶということはなく、

説明をたんたんと聞いている感じでした。

 

説明を聞いているあいだ、

「先生も夜急によびだされたんだろうな、

寝ないで、手術してくれて大変だったろうな」

とぼんやり思っていました。

 

本当なら自分のことだけ考えて

先生に自分の感情だけをぶつけて・・・

となれば。いいのかもしれませんが

 

これは私の性分で、相手のことまで考えてしまう

ので、損な性格だなと思う部分でもあります。

 

妹は後で話したら、「これからお世話になる先生

だから、罵声を浴びせることはできないと思ったけど

治してくださいとは言った。」と話していました。

 

最後に

先生が履いていたサンダル

に主人の血がついていました。

 

それをみて、主人は

「生きたいんだ、生きるんだ」

と思い、自分が冷静になれました。