今回は2021年に発売されたA.I.の3枚組完全版のサントラ解説をします。
A.I. ARTIFICIAL INTELLIGENCE
↑リンク無し
これといった入手先が見当たらなかったのでリンク付けませんでした。
ヤフオクか中古サントラ専門店等で探して下さい。
本サントラ盤はDisc.1とDisc.2が本編の完全版、
Disc.3が未使用楽曲の収録となっています。
本編はもちろん時系列順に並んでいます。
聴きやすさでいけば通常盤をお勧めしますが、それで物足りなさを感じた場合、
あるいはA.I.の音楽を余す事無く聴きたい場合はこちらの完全版を探しましょう。
概説とテーマ解説はこちら。
通常盤解説はこちら。
Disc.1 曲目解説
1.Cybertronics
通常盤の6曲目と同一トラックです。
本編では1曲目と2曲目の間で眠りの森の美女のワルツが流れます。
2.Henry Is Selected
通常盤未収録。
はっきり明示されたメロディ・ラインでは無いですが、
デイビットのテーマです。
デイビットの父親たるヘンリーの葛藤の模様が聴こえてきます。
3.David's Arrival
通常盤未収録。
デイビットがモニカの元にやってきます。
5曲目のかくれんぼのモチーフが明示されます。
次にオーボエでデイビットのテーマ。
最後に家族のモチーフが提示されます。
このモチーフは通常盤には全く入っていません。
本当の息子、マーティンを慮るモニカの葛藤が表現されています。
4.Of Course I'm Not Sure
通常盤未収録。
平穏を感じさせる曲です。
しかし最後はやはり不穏。
デイビットを迎え入れる事はモニカにとっても我々観客にとっても不安な感じです。
5.Hide And Seek [Extended Version]
通常盤4曲目の少しだけ長いバージョン。
あまり変わんないです。
6.David Studies Monica
通常盤未収録。
ここで運命のテーマが登場。
しかしながらこの曲は本編中では聴き当りません。
カットされた?
7.Reading The Words
通常盤未収録。
ハープによる家族のモチーフ。
デイビットが寝かしつけられるシーンです。
デイビットに冷凍睡眠状態のマーティンの姿がオーバーラップしてきます。
そのままデイビットに愛をインストールするシーンになりますが、
曲は不穏な雰囲気のまま進みます。
インストールが終わるとデイビットの表情がママを見つめる子供のものとなり、
ここで初登場モニカのテーマ。
つまりこのモニカのテーマはモニカそのもののテーマというより、
デイビットの愛の対象のテーマなんですね。
もう設定から切ない。
8.Wearing Perfume
通常盤未収録。
デイビットがモニカの香水にいたずらをします。
かくれんぼのモチーフ。
その後家族のモチーフも流れます。
その後流れるのはデイビットのテーマの変化形ですね。
9.Martin Is Alive
通常盤未収録。
モニカの実の息子、マーティンが生き返りました。
ここからデイビットにとって歯車が狂い始めます。
もの凄く不穏な音楽。
10.David And Martin
通常盤未収録。
子供部屋で交流するデイビットとマーティン。
この時点ではまだ楽しそうにしていますが、最後がやっぱり不穏。
11.Canoeing With Pinocchio
通常盤未収録。
カヌーに乗って母親が子供たちにピノキオを読み聞かせるシーンとは到底思えない不穏さ。
マーティンの悪意に反し、一方のデイビットは無垢にモニカの愛を受け止めます。
穏やかなモニカのテーマですが、バックは不協和音。
12.David And The Spinach / The Operating Scene
通常盤未収録。
デイビットがほうれん草を食べちゃうシーン。
そもそもそういう事もあるんだろうから口に入れたものをのど元辺りから排出出来る機構にしておくべきでは?
これは設計が悪いですな。
曲はひたすら不穏でしかないです。
13.The Scissor Scene
通常盤未収録。
デイビットが母親の髪の毛を刈りに行くシーン。
この行動がデイビットの運命を大きく左右させることになります。
曲は当然不穏。
さすがにこのシーンは不穏な音楽以外付けようが無いですね。
14.The Pool Rescue
通常盤未収録。
デイビットの運命を決したプールのシーン。
デイビットがアシモフのロボット3原則を逸脱する行為に出ます。
15.Monica's Plan
通常盤未収録。
まず家族のモチーフ。
デイビットには酷な事ですが、一番大事なのは本物の家族。
それはそう。
かと言ってデイビットに対する愛も無いわけではない。
モニカの葛藤が描かれ、運命のテーマが流れます。
16.Abandoned In The Woods [Extended Version]
通常盤2曲目より1分ほど長いバージョン。
デイビットが森に棄てられる悲しいシーンです。
通常盤のはコンサートバージョンといった感じですが、これは映像に合わせたバージョンといった感じです。
この曲を持って不穏なパートは終わり。
次からは冒険のパートに移行します。
17.The Moon Rising / The Biker Hounds
通常盤7曲目の30秒くらい長いバージョン。
通常盤と結構違っています。
ただ、これはさすがに当然だと思いますが、通常盤の方が聴きやすいです。
聴きやすく編集されてますから。
生の饗宴で流れているハード・ロックは収録されていません。
あれはさすがにジョン・ウィリアムズ作品では無いですからね。
18.Remembering David Hobbie
通常盤未収録。
デイビットの生みの親、ホビー博士には本物の息子たるデイビットがいました。
ホビー博士が本物のデイビットを偲ぶシーン。
ここでも家族のモチーフです。
それぞれの家族ですね。
19.Journey To Rouge City
ジゴロのジョーが加わり、デイビットの旅が幾分軽やかになります。
軽やかな旅路の曲が流れます。
これはこれでジョン・ウィリアムズらしい感じの曲です。
2:36頃から流れるのはリヒャルト・シュトラウスのばらの騎士のワルツ。
スタンリー・キューブリックの遺志によりここに挿入しています。
20.Immaculate Heart
通常盤未収録。
大人のお店の外観にブルー・フェアリーに似た聖母があしらわれていました。
ここでブルー・フェアリーのテーマ。
21.To Manhattan
ブルー・フェアリーの手がかりをつかんだデイビットでしたが、
ジョーがその真偽をデイビットに問います。
ここでブルー・フェアリーのテーマも流れますが、本編では流れないようです。
22.A.I. Theme [Instrumental Version]
Disc.1の最後に本編以外の曲。
確かにここに入れとくのが座りが良い曲です。
この曲の曲名がA.I.のテーマだったので動画投稿もそれに準拠しましたが、
この曲の実情は明らかにブルー・フェアリーのテーマであると思います。
Disc.1は以上です。
次回記事はDisc.2です。




