
31.フォースの覚醒サントラ解説 前編
前回の記事では続三部作の概説とライトモチーフの解説をしました。
本記事ではサントラ盤の解説をしていきます。
本サントラ盤は映画公開と同日の2015年12月18日に発売となりました。
スターウォーズは曲を聴いただけでも曲名を見ただけでも
ネタバレになるコンテンツ。
映画公開と同日発売としたディズニーの采配は正解ですし、
曲名も事前情報を秘匿していたのにも感心。
おまけにジャケット外装にすら曲名を載せない徹底ぶり。
この辺はディズニーさすがだと思いました。
楽曲解説
1.メイン・タイトル~ジャクーの村への襲撃
本作のサントラももちろんメイン・タイトルから始まります。
本編については今までと大きく違うことが一つ。
20世紀FOXファンファーレは流れません。
ディズニー資本で作られたスターウォーズなので当然です。
シンデレラ城から始めなかっただけディズニーも良識あるなぁと。
ジョン・ウィリアムズ・アレンジの星に願いをもちょっと聴きたかったですが、
それは未知との遭遇でさんざんやってるから良いでしょう。
本作のサントラからはロンドン交響楽団じゃないので、
頭の「ジャーン」から少々厚みに欠けますね。
これも仕方がない。
御大の新譜を拝聴出来るだけで感謝です。
メイン・タイトルの次は概ね映画の流れ通りに進みますが、
若干端折りながら収録されています。
まずはジャクーに向かうストームトルーパーの描写。
次にロア・サン・テッカからポー・ダメロンが
スカイウォーカー地図を受け取るシーン。
そして来客の襲来。
ここまでライトモチーフは無く、暗いトーンで音楽は進んでいきます。
そしてカイロ・レンの到着。
ここでカイロ・レンのテーマが初登場。
この後もポー・ダメロンは活躍しますが、彼のテーマはまだお預け。
終始暗いトーンの曲とカイロ・レンのテーマで曲は終わります。
2.廃品集め
ここで続三部作の主人公、レイが登場。
砂山をそりで滑り降りるシーンからレイのテーマが始まります。
まずは怒りの日によるモチーフ。
スピーダーに乗り込んで発信するところでAメロに入ります。
さすが御大、ジャストタイミング。
後半はフルートで静かにレイのテーマを奏でます。
3.何だって飛ばせるさ
フィンがポーを連れ出してファースト・オーダーから逃げるシーン。
TIEファイターの奪取にしびれますね。
ドックからうまく脱出し、戦艦下部の砲台を破壊するところで
ポー・ダメロンのテーマが登場。
ヒロイックでかっこいいです。
このあとTIEファイターはジャクーへと墜落し、曲も終わります。
4.レイとBB-8の出会い
少しシーンが戻ります。
レイがティードーに捕まったBB-8を発見し、開放した後のシーンです。
穏やかな曲です。
最後に静かにレジスタンスのマーチが流れますが、
本編ではここでは流れません。
5.ついて来て
レイとBB-8がフィンを泥棒と勘違いし追い詰めた後に、
フィンが成り行きを説明するシーンから曲が始まります。
ポーを助けられなかったと聞いてBB-8がうなだれ、悲しいパッセージが流れます。
そこにファースト・オーダーのトルーパーとTIEファイターが来襲し、
フィンはレイの手を取って逃走します。
2人はクワッド・ジャンパーで逃げようとしますが、それをTIEファイターが破壊。
やむなく右手の「ポンコツ」、ミレニアム・ファルコンに向かいます。
ミレニアム・ファルコンが画面に映った瞬間反乱軍のファンファーレが奏され、
旧作のメイン・ビークルの帰還を高らかに宣言します。
鳥肌ものです。
6.レイのテーマ
本作の主人公、レイのテーマのコンサートバージョンです。
続三部作を代表する楽曲ですが、
不思議と演奏会で演奏される機会は多くないようです。
7.ファルコンで脱出
5曲目の反乱軍のファンファーレの直後に続けざまに奏される曲です。
すなわち、本曲の冒頭はかの有名なBB-8の疾走シーンです。
ミレニアム・ファルコンに乗り込んだレイ、フィン、BB-8は
TIEファイターとの低空戦になだれ込みます。
映像的にも音楽的にも激熱なシーンです。
さすがJJ、ファンが観たいものをよく分かってらっしゃる。
最後、ジャクーの大気圏から離脱するところでファンファンいって曲が終わります。
8.ドロイドを連れた娘
全曲の直後、レイとフィンが互いを称えあうシーンから曲が始まります。
互いに名を名乗るシーンでレイのテーマ。
次のアクションスコアはシーンがだいぶ戻り、
レイとBB-8がフィンを泥棒と勘違いして追いかけるシーンの曲が挿入されます。
次にシーンは元の所に戻り、
カイロ・レンがBB-8を取り逃がした報告に癇癪を起すシーンです。
レンは「どんな女だ?」というセリフで伏線を張りますが、
この伏線はライアンに無視されました為未回収です。
9.ラスター!
ミレニアム・ファルコンは謎の巨大輸送船にのトラクター・ビームに捕まりました。
ところがそこに乗り込んできたのはハン・ソロとチューイ。
スターウォーズ・メインテーマが旧作のメイン・キャラの帰還をノスタルジックに伝えます。
その次はシーンが少し飛び、ラスターが逃げ出しててんやわんやのシーンですが、
本編では曲が切れ切れなのでサントラ盤としては結構編集されている感じです。
レイとフィンがミレニアム・ファルコンに辿り着くところで
5曲目の逃走シーンでも流れたパッセージが流れます。
ただ、これは本作でしか流れないので特に特定人物のテーマではないと判断しています。
最後、反乱軍のファンファーレと共にハイパースペースにジャンプします。
10.フィンの告白
シーンが飛びます。
マズの館でフィンがレイに自分はトルーパーであると告白するシーンから始まります。
と、頭の2小節は聴いたことのあるパッセージ。
これは・・・エピソード1でシミ・スカイウォーカーが息子の運命について語るシーンですね。
6エピソードぶりの登場です。
シーンは戻り、ハンたち一行が惑星タコダナのマズの館に到着するシーンです。
レイのテーマ。
最後は新しい惑星について(主に観客が)わくわくするようなパッセージが流れます。
ちょっと余談。
この次のマズの館で流れる曲はリン=マニュエル・ミランダが作曲し、
監督JJと2人で歌っている曲ですが、
これはiTunes等でDL購入出来ます。
“Jabba Flow”で検索して下さい。
エピソード4でいう所の酒場のバンド的な曲なのでプレイリストに入れておくと良いです。
11.マズの助言
マズがレイ達にダークサイドとの戦いについて語るシーンから始まります。
少しエキゾチックな雰囲気の穏やかな語りの曲です。
後半はシーンが飛んで、館の地下でルークのライトセイバーを見つけたレイに
マズが助言するシーンです。
フォースのテーマっぽいパッセージから始まり、
途中でちゃんとフォースのテーマも流れます。
しかしレイはライトセイバーを手に取らずに逃避。
レイの運命の動機が流れます。
で、マズおばあちゃん?
あとで教えてくれるって言ってたけど、どうしてそのライトセイバー持ってるのか
まだ教えてもらってなかったよね?
12.スターキラー基地
氷の惑星を改造して建造されたスターキラー基地でハックス将軍が演説するシーンです。
氷の惑星であり、人の血の通っていないような施設の始動を宣言するシーンであるため、
非常に寒々しい感じのアダージョが流れます。
また、この曲は「アダージョ」というコンサート曲に再編されてもおります。
ジョン・ウィリアムズ・セレブレーションというアルバムに収録されております。
なお、スターキラー基地の母体はあの惑星イラムなのだそうです。
クローン大戦(2Dアニメ)やクローンウォーズでも度々登場し、
ジェダイ・ヤングリングがライトセイバーの内部のカイバー・クリスタルを
採取していた惑星です。
あの惑星、木っ端みじんにされちゃったんですねぇ。
今回はここまで。
次回はアルバム後半です。
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