ジョン・ウィリアムズ、54回目のアカデミー賞の作曲賞ノミネート!

 

ウォルト・ディズニー(個人)の59回に継ぐ、

とんでもないノミネート数を誇る御大ですが、

受賞自体は1993年のシンドラーのリスト以来ご無沙汰です。

ぜひ今作で6回目の受賞を果たし、その華麗な経歴に華を添えて欲しい。

 

 

↑今作は残念ながらクリックしても購入ページに飛びません

 

 

今作は2008年のクリスタル・スカルの王国から15年ぶりのシリーズ新作にして、

ジョン・ウィリアムズが今作を以ての引退宣言をした作品。

もっとも、その後ハヤオみたいに引退撤回しましたが、

現時点で次の作品担当の発表は無いので、

少なくとも現時点で御大の最新作となっております。

次作にも期待したいですが、無理はして欲しくないところ。

 

 

そんな御大の集大成とも言うべき記念作ですが、

事もあろうにディズニー社が泥を塗ってくれましたね。

まともにサントラ盤をリリースしないっていうね。

本国の自社サイトで販売開始するも、予告無しに一瞬で終売。

日本国内では販売無し。

夏の再販もすぐ終売。

日本国内では販売無し。

秋になってからシリーズ5作分のセットで再発売。

2万円超えの舐めた価格設定だし、旧作4作のは持ってるから要らない。

 

そういうわけでこれはもう、マニア以外は配信でしか聴けないです。

悲しい時代ですね。

iTunesとかで買えますから、それでお茶を濁しましょうか。

私のは優秀な友人が海外通販で仕入れておいてくれました。

持つべきはマニアックな友人です。

 

 

なお、本作のBlu-rayには「音楽のみで再生」モードが搭載されています。

同梱DVDにはありません。

このモードで再生するとセリフも効果音も鳴らず、

ジョン・ウィリアムズ意外の劇中楽曲、

ビートルズのマジカル・ミステリー・ツアーとかも鳴りません。

完全版サントラとして視聴出来ます。

ちなみに、私のカウントで42曲ありましたので、

別記事で曲目リストを公開します。

 

 

さて、

インディ・ジョーンズは緩めのライトモチーフ構成となっていますが、

今作はいつもよりも更に緩めな感じです。

一応はライトモチーフありますが、使い方がくっきりしていません。

ヘレナのテーマ以外のライトモチーフはネーミングもあやふやです。

使い方もあやふや。

テーマそのものもくっきりしていない。

雰囲気ライトモチーフです。

これも御大の熟練の技と言ったところか。

若年作曲家にこの味わいは真似できまい。

 

というわけで紹介していきます。

 

 

運命のダイヤルのライトモチーフ

 

ヘレナのテーマ

 

今作のヒロインと言うか相棒。

ヘレナ・ショウのテーマです。

 

もう、優美。

優美を煮詰めて曲にしたらこういう曲になるでしょう。

これはイギリスのライトミュージックというか、

1940~1960年くらいのイギリス映画の雰囲気だと思います。

ウィリアム・ウォルトンの作風を強く感じますね。

 

アンネ=ゾフィー・ムターがソロ・ヴァイオリンを奏でる動画も

ぜひ観てほしいです。

 

 

 

 

 

 

フォラーのテーマ

 

ここからはもうあやふやです。

この曲が果たしてフォラーのテーマであっているかどうかが、

既に自信が無いです。

 

とりあえずはフォラーが出てくるシーンに流れがちの、高圧的なテーマです。

今作の音楽の一番最初の音はこれです。

 

 

 

ネオナチのテーマ

 

これはですね、むしろこれがフォラーのテーマなのかもしれません。

ただですね、フォラーが正体を表して鉤十字が画面に写った時に流れましたから、

本ブログではネオナチのテーマって事にしました。

そもそも彼らをネオナチと呼称することが適切か否かも自信ないです。

 

とりあえずは悪い奴らが出てきた時に印象的に流れるテーマです。

解説が雑。

 

 

 

アンティキティラのテーマ

 

今作のマクガフィン、アンティキティラことアルキメデスのダイヤルのテーマです。

運命のダイヤルと読み替えることも出来ますね。

 

タイムトラベルをするアイテムらしく、チクタクした感じの曲です。

チクタクのわりには3拍子ですが、1小節に16部音符が12個入っているので

ある意味正しい拍子のような気もします。

 

ライトモチーフとしては非常にぼんやりした感じのメロディですね。

参考までに前作までのマクガフィンのライトモチーフ貼っときます。

 

1作目

 

2作目は飛ばして3作目

 

4作目

 

 

 

グラフィコスのテーマ

 

アンティキティラの残り半分を見つけるためのキーアイテムです。

うーん、古代旋法。

 

古代旋法には詳しくないので何の旋法か私には判別出来ないのですが、

現代の調性で無いことは間違いないです。

符号の付き方がおかしい上に、明らかに臨時符号ではなくこういう調性です。

Amコードの上にコードとは全然関係ないメロディが乗ってます。

 

このメロディも変幻自在で、場面によってメロディが変わってます。

雰囲気ライトモチーフです。

とりあえずはエンド・クレジットから採譜しました。

なお、エンド・クレジットはリリースされてるサントラには未収録です。

 

 

 

 

アルキメデスのテーマ

 

かのゆうめいなアルキメデスのテーマです。

ヘウレーカ!!

偉大な感じのライトモチーフですね。

グラフィコスのテーマにつづいての古代旋法ですが。

 

もしかしたら映画史上初のアルキメデスのテーマかも知れませんが、

ちょっと調べられませんでした。

アルキメデスの大戦にワード検索を阻まれました。

観たこと無いのでとりあえず観てみようかなとは思いました。

 

 

 

その他今作で流れるライトモチーフはこちら。

 

レイダース・マーチが流れないインディ・ジョーンズなんて

インディ・ジョーンズとは呼べないですね。

 

御大が泣かせにきます。

 

ラスト3音だけ一瞬流れます。

 

 

以上です。

 

 

 

ここから楽曲解説に入ると流石に長すぎるので一旦区切りますね。