今夜はアンジェラの灰を解説します。

 

これはね、隠れた名作サントラだと思います。

個人的な嗜好にはビビッと来てます。

 

ただ、いかんせん映画が地味ですよね。

全然有名じゃないですよね。

 

アンジェラの灰

 

 

映画の舞台はアイルランドです。

といっても始まりはニューヨークなんですが、

主人公一家は世界恐慌でニューヨークから故郷のアイルランドに帰ります。

そこで貧困で大変な目に遭いながら健気に暮らしていくんですね。

アンジェラは一家のお母さんなんですが、旦那がろくでもないアル中なんですね。

全然定職に付かない。

仕事を貰ったと思ったらパブで呑んで帰ってきて、金は入れないは騒ぐわで、

もう、ろくでもない。

アンジェラもアンジェラでそんな旦那を責めるでもなく、子をやたらと産む。

貧困にも関わらず、やけに産む。

食い扶持が増えたら当たる食料も足りなくなる。

そして子が死ぬ。

産んだ分だけ死ぬ。

なにしてんだこの家族は。

そんなろくでもない話を感動話風に語っていく謎映画です。

完全な個人の感想ですが。

いや、まぁ、嫌いではないです。

そして少なくとも音楽は素晴らしい。

 

 

では、曲目解説です。

 

 

1.アンジェラの灰 -メイン・テーマ

憂いを帯びた感じのピアノ・ソロで始まります。

すぐに弦楽の伴奏が合流し、1フレーズ演奏し終えると、

弦楽と木管楽器主体で冒頭のテーマが再度演奏されます。

弦楽でひと盛り上がりすると、一旦ピアノソロに戻ります。

途中で入るオーボエのフレーズも印象的。

そのような感じでピアノと弦楽器&木管楽器を行ったきりたりしながら

切なくも力強いメインテーマが紡がれていきます。

なんともジョン・ウィリアムズ然とした名曲です。

 

 

2.僕の話

オーボエのソロでメイン・テーマの途中のフレーズが奏されて始まります。

次にピアノ・ソロでメイン・メロディが奏されると、

弦楽器で包み込むような少し雄大なメロディが演奏されます。

なんというか、このサントラはだいたいこういう感じの曲で出来ています。

 

 

3.アンジェラの祈り

これもオーボエからスタートです。

カデンツァ風のフレーズです。

そして加わってくる弦楽は2曲めまでと同じように包み込んできます。

まぁ、この曲もそんな感じなんですが、

ジョン・ウィリアムズはそんな感じが良いんですよ。

好きですね。

 

ただね、このサントラってだいたいこんな感じなので

どの曲がどの場面で流れていたのかさっぱり記憶にないですね。

映像との結びつきは薄めです。

 

 

4.お父さんの話

これは急に毛色が違うぞ。

弦楽器群のピチカートで演奏されていきます。

ルロイ・アンダーソン風ですかね。

ろくでもないお父さんですが、話だけは面白いんですよ。

子供に良い話するんです。

それ以外は良いところ無いですけど。

 

 

5.神よ、幼子の命をなぜお召になるのですか

いや、タイトルが悲しすぎる。

タイトル通りのシーンで、タイトル通りの感じの曲が流れます。

一家の悲劇です。

貧困過ぎて病院にも連れていけなかったんですね。

でも何もなかったかのように翌年には次の子を産みます。

 

 

6.天国のフィッシュ・アンド・チップス

オーボエとピアノと弦楽です。

もはやいつものやつです。

そしていつものメロディ。

おかしいぞ、このサントラ好きなはずなのに書くこと全然ないぞ。

1曲ずつ解説するもんでもないかもしれない。

 

 

7.ソースミュージックなので割愛。

 

 

8.リムリックの路地

おっ、ハープですね。

新曲です。

フラッフィーのハープみたいなハープ・ソロ。

最後までハープのソロだけで押し通します。

珍しい。

 

 

9.職探し

うん、そうだな。

職は探したほうが良いよ、お父さん。

こんな悲しいメロディでいい職が見つかるわけがないけども。

買わない宝くじは当たらないように、探さない職は見つからないからな。

まぁ、メインテーマのバリエーションです。

 

 

10.ソースミュージックに付き割愛。

 

 

11.物乞いをするお母さん

悲しい。

お母さんが物乞いをしだしたら悲しい。

その点お父さんは誇り高かった。

道に落ちているものを拾おうとすると怒った。

誇り高く生きろと怒った。

いや、金稼いできてから言えよお前。

この映画の救いようの無さを濃縮したようなシーンです。

 

 

12.もしアメリカにいたならば

そういうことなんですね。

アメリカにいたほうがマシだったんですね、多分。

アイルランドは貧困がすぎる。

でも結果論ですよね。

この曲はずっとオーボエですね。

 

 

13.電報配達

ピチカートと弦楽器群の推進力のある感じの曲。

電報配達の仕事を始めた長男のフランクの様子です。

この映画は彼が主人公格なんですね。

この映画で唯一の活気に満ちた曲です。

 

 

14.テレサの思い出

電報配達先の若い女性テレサに出会ったフランクは彼女と関係を持ちます。

しかし彼女は結核だったんですね。

そんな彼女との思い出を思い出しているシーンの、いつもの曲です。

 

 

15.天使は咳をしない

これはテレサのシーンかな?

ピアノと弦楽で展開されるいつもの曲です。

 

 

16.月蝕を見る

街の人がみんな路地に出て夜空を眺めています。

これはテーマ曲じゃなくて幽玄な感じの曲ですね。

ヨーダが死ぬときの音楽にちょっと似てます。

と思ったら後半はいつものピアノによるテーマ曲ですね。

 

 

17.アメリカへ戻る

フランクは仕事を頑張ってお金を貯めて、夢を持ってアメリカへ向かいました。

希望に溢れた弦楽器による曲です。

船に乗って向かいますが、自由の女神が出迎えます。

この曲の感じと、シーン。

「海の上のピアニスト」の冒頭シーンに良く似ています。

モリコーネ風味ですね。

 

 

18.アンジェラの灰 -エンディング・テーマ

エンド・クレジットです。

メインテーマのリアレンジですね。

1曲目よりオーケストレーションが分厚いです。

アルバムの締めに相応しいです。

 

 

なんかあんまり書くことがなかったんですが、曲はすごく好きなんですよ。

考えるな、感じろって事なんですね。

音楽って音を楽しめばそれで良いんですからね。

 

以上です。

 

そろそろスターウォーズに戻ろうかな?