久しぶりの執筆です。

 

7月は別のブログ更新にリソースを回していたのと、

8月中旬はお盆帰省しておりました。

 

気がつくと来週末はジョン・ウィリアムズ松本公演!

遂に!

 

もう演目にあるサントラ全部解説記事書きたいくらいですが、

100万%公演までに間に合わないのでとりあえずは下記の記事をご覧ください。

 

 

この記事にアンコール予想書いてましたが、

ここでドーンと3曲予想決めちゃいますね!

 

帝国のマーチ

スター・ウォーズ・メイン・タイトル
 

ヘレナのテーマ

 

これでしょう!曲順も含め!

当たるかな?

 

 

E.T. サウンド・トラック解説

 

さて、今回の記事は演目の中からサクッと更新できるやつ。

「E.T.  THE EXTRA-TERRESTRIAL

を解説します。

 

これはご存知スピルバーグ作品で、

ジョン・ウィリアムズが4回目のオスカーを獲得した作品です。

 

映画のストーリーについては今更解説不要かとは思いますが、

地球に独り取り残されたE.T.が少年エリオットとの友情を育み、

宇宙へと帰っていくハートフルストーリーですね。

 

余談ですがE.T.の母星はどうやらスターウォーズ銀河にありますね。

銀河共和国に加盟してます。

E.T.はフォース使えるし、エピソード1に映り込んでますね。

 

 

スコアはですね、これはライトモチーフ音楽ではありませんが

多少はテーマ曲あります。

 

まずは言わずとしれたE.T.のテーマ

フライングテーマですね。

あまりライトモチーフ的使い方ではないです。

曲の盛り上がりは最高ですが。

 

あとは政府機関のテーマ

これはわりとライトモチーフ的。

ダークな曲調ですが、大人目線で冷静に見ると全然悪役ではないですね。

彼らも彼らの正義で「良かれ」と思ってやってますね。

大人ってやだね。

 

それ以外にもE.T.とエリオット関係でいろんなメロディありますが、

どれが何のテーマとは言い難い感じです。

冒険っぽい感じのメロディ、友情っぽい感じのメロディ等が織り混じってます。

 

そんな感じですので全曲解説はあんまり書くことがない。

何曲か解説しますね。

 

 

遥か300万光年の彼方から/一人ぼっちのE.T.

えっ、スターウォーズ銀河ってそんなに遠かったの?

ちなみに919804.1814パーセクになるみたいです。

ケッセルランの76650.34845倍です。 

・・・どうでもいいですね。

 

曲ですが、1本のフルートから静かに始まります。

スターウォーズとは対極を成す静かさ。

あのように壮大な話ではなく、あくまでもE.T.と少年の交流の話ですから。

ミニマムかつ神秘的な話なんです。

 

宇宙から謎のUFOが現れて地球の植生の調査をしています。

この辺は小説版に詳しいです。

 

ところが曲の半場でダークなメロディが流れてきます。 

政府機関が未確認飛行物体を察知して森に乗り付けてくるんですね。

 

曲は激しくなり逃げ惑う異星人達。

そしてUFOは飛び去り、E.T.が独り取り残されてしまいます。

 

 

E.T.誘導作戦

これはE.T.の冒険的テーマですね。

映画のクライマックスでも存分にこのテーマを浴びられます。

 

後半は政府機関のテーマです。

 

 

友情の始まり

コンサート演目の“Stargazersはサントラにありませんが、

この曲や他の曲何曲かをブレンドしてコンサート向きにした感じです。

ボストン・ポップスのアルバムに入っていました。

iTunesで買えます。

 

ハープを基調にした静かな曲です。

ここから数曲はこんな感じです。

 

 

E.T.のマジック・パワー

E.T.の繰り出すフォースに乗せて映画冒頭の曲がリプライズされます。

アナキンもパドメに対して同じ技使ってましたね。

魔法的にはウィンガーディアムレビオーサですね。

 

そしてE.T.のテーマが初登場です。

あぁ、そうか、これはあくまでもフライングテーマなんだ。

映像的には太陽系の模型がフライングですからね。

 

 

酔っ払ったE.T.とエリオット~カエル

E.T.がうっかり飲酒して、

精神統合しているエリオットまで酔っ払うシーンです。

この映画の中でのコメディパートですね。

 

 

ハロウィンのマジック

来ました、このサントラのハイライト。

エリオット達はハロウィンにE.T.を連れ出して森へと送ります。

 

途中街中でヨーダの変装をした人とすれ違い、

スターウォーズ銀河から来たE.T.は「ホーム!ホーム!」と言って

マスター・ヨーダに着いていこうとします。

その時に流れる曲は言うまでもなく、ヨーダのテーマです。

 

セルフ・パロディですね。

大変良く出来ました。

 

そして自転車に乗り換えて森へと向かうエリオット。

自転車はエリオットの意に反して崖へ向かってどんどん加速する。

曲もクレッシェンド!

そして遂に崖から落ちると思いきやフワリと浮き上がるエリオットとE.T.。

満を持してのフライングテーマ完全版!

満月を横切るエリオットとE.T.!

そして森の空き地に着地!

 

もう何というか、ここだけ何回でもリピートで見ていたいですね。

 

 

科学者たちの侵入

遂にエリオットの家に踏み込む科学者たち。

不穏なビートに、不穏な不協和音。

かなり緊迫したスコアです。

 

 

枯れゆく花~E.T.を救え

力尽きるE.T.。

E.T.がフォースで咲かせた花も枯れていきます。

悲しく流れるE.T.のテーマ。

 

 

E.T.フォーン・ホーム

「鍵の男」の取り計らいで2人にしてもらったE.T.とエリオット。

エリオットが優しくE.T.に語りかけます。

 

ところがE.T.が息を吹き返し、明るく流れるE.T.のテーマ。

歓喜するエリオット。

 

 

地上の冒険(E.T.脱出作戦~さよならエリオット)

映画のサウンドトラック史上屈指の名曲!

 

この15分のシークエンスは映画史に残る

サントラと映像が完全リンクした最高の名シーンですね。

 

この曲は完璧すぎて逸話が残っています。

やっぱり映像に合わせて指揮を振るのって難しいんですね。

シンクロポイントが多いとなおさら難しい。

そこで難儀していたジョン・ウィリアムズにスピルバーグが言います。

好きに降って欲しい、映像を合わせるから。と。

もう曲が素晴らしすぎてそっちを優先したんですね。

 

とは言っても映像に合わせて作曲した曲なので物凄く変拍子です。

4拍子かと思ったら1拍欠けてたりで調整してます。

それなのに全然違和感がないし曲として凄く良い。

映像ありきの曲なのに、曲だけで聞いても最高に素晴らしいし、

鳥肌が立つ。

 

これはジョン・ウィリアムズの最高到達地点だと思うんですね。

これ以降にもいい曲いっぱい書いてますけど、これが頂点だと思います。

 

 

さて、曲ですが、

エリオットと兄のマイケルがE.T.を脱出させる算段をするシーンから始まります。

 

そしてマイケルがE.T.を輸送するワゴン車を強奪。

発進した所で始まるアクションスコア。

E.T.を乗せたワゴン車で移動するマイケルとエリオット。

後ろに繋がってるビニール筒の中で振り回される科学者たち。

 

公園に到着して友人たちに紹介されるE.T.。

神々しく流れるE.T.のテーマ。

 

音楽は軽く助走してクライマックスへ!

激しく弾き鳴らされる弦楽器群!

走り回る子どもたちの自転車!

トランペットで吹き鳴らされる冒険のテーマ!

自転車のかごに乗っているE.T.!

流れるE.T.のテーマ!

 

迫りくる政府の人々!

緊迫する音楽!

もう政府の人々と衝突してしまう!

もはやこれまでか!

そしてふわりと大空に浮き上がる自転車の群れ!

音楽は最高潮のフライングテーマへ! 

夕陽を横切るエリオット一行!

フライングテーマはまだ続くぞ!

そして森の空き地に着地!

 

そこに合わせて現れた迎えのUFO。

エリオットとの別れを惜しむE.T.。

悲しむエリオット。

イツモ ココニ イルヨ。

頭を指さしてエリオットを励ますE.T.。

それを見守って涙するお母さん。

UFOに乗り込むE.T.。

最後に華々しく流れるE.T.のテーマ。

飛び立って夜空に虹色のアーチを描くUFO。

曲もクレッシェンドで盛り上がって終幕。

 

・・・完璧です。

こんな完璧な15分が他にあるだろうか?

 

もう音楽だけで泣けるし、思い出して文字打ってるだけで泣ける。

もうここだけ何回も観てるけど何回だって泣ける。

最高の曲です。

 

ちなみに、コンサートバージョンの「地上の冒険」は

フライングテーマが割愛されてるので肩透かしバージョンになってます。

鑑賞するならオリジナル・サウンドトラック推奨です。

 

 

エンド・クレジット

映画の余韻を愉しむべくメインテーマではない静かなピアノ曲。

正解。

この映画については圧倒的正解。

もうこれも泣ける。

条件反射で泣ける。

 

そして映画のクライマックスシーンのリプライズ。

正解。

これも圧倒的正解。

 

そうなの。

映像抜きでもう一回曲だけ楽しみたいの。

 

そして当然ながらフライング・テーマ。

超正解。

完璧。

ありがとう、ジョン・ウィリアムズ。

 

もうこのエンド・クレジットはこれ以外考えられないです。

100点満点のうち5万点です。

 

 

以上です。

 

もうね、このサントラ大好きなんですよね。