12月!
ホーム・アローン・シーズンの到来です。
今年の12/19の金曜ロードショーはホーム・アローン1作目です。
昨年は概説だけ書きました。
今年はサントラ盤解説いきます。
まずは通常盤。
これはなかなかの名盤ですよ。
しっかりと主要曲は網羅していて満足。
ジョン・ウィリアムズ以外の歌物も入ってますが、クリスマスの曲なので邪魔じゃない。
全体にアルバムとしてのまとまりが良いです。
完全盤とかもありますが、むしろこっちの方が聴きやすいです。
ホーム・アローン関係のアルバムの中ではまずこれを押さえたい1枚です。
曲目解説
では、早速曲目解説行きます。
曲は概ね時系列順ではありますが、違う部分の曲を接続しているトラックとかはあります。
でもあんまり難しい事考えないで楽しんで聴けば良いアルバムだと思うので小難しい分析は無しで行きますね。
1.ホーム・アローン~メイン・タイトル
メイン・タイトルとサムホェア・イン・マイ・メモリーが接続された曲です。
劇中ではこのままは流れない、サントラ盤用の曲です。
頭はサムホェア~のメロディから始まりますね。
後半のサムホェア~の後半はコーラスも入っていて楽しいクリスマス気分になれる曲です。
2.出発だ!
これもホーム・アローンを代表する曲。
ケビンの家族たちが寝坊して慌ててる様子をコミカルに描いています。
曲の構成はそのまんまくるみ割り人形のトレパックです。
これも劇中でそのまま流れるわけではなく、楽曲として綺麗にまとめられて聴きやすく収録されています。
というよりは、劇中の曲よりもトレパックに寄せて完全にトレパックのパロディ曲として収録されています。
3.家にひとり…
「ホーム・アローン」です。
要するにメイン・タイトルです。
1曲目とあんまり変わんないですが、劇中の冒頭で流れたバージョンです。
4.スター・オブ・ベツレヘム
本作でサム・ホェア・イン・マイ・メモリーと共に新クリスマス・ソングとして誕生した曲です。
この2曲がケビンのテーマとして機能しています。
讃美歌風のコーラスも美しい曲です。
5.家の中に人がいる?
ここまでは曲の顔見世でした。
ここからが本番です。
急に劇中然とした曲になります。
ケビンの行動に合わせてスター・オブ・ベツレヘムとサムホェア~が流れます。
次に泥棒コンビのテーマが聴こえてきました。
そしてメイン・タイトルも流れてきます。
メイン・タイトルは後半では流れないので割とレアです。
最後に怒りの日による4音のモチーフが鳴り響きます。
お隣の怖いおじさんの登場シーンです。
6.ホワイト・クリスマス/The Drifters
ご存じ、ホワイト・クリスマスです。
ジョン・ウィリアムズの曲では無いです。
歌っているのはアメリカのコーラスグループの方のドリフターズです。
なお、日本のドリフは元々は彼らの息子を名乗っていたそうです。
7.偵察は大失敗
チューバによるコミカルなパッセージから始まります。
次のスピーディーなパッセージは階段をそり滑りする危険なシーン。
マジ危険。やめて。
住宅設計担当からのお願い。
次に泥棒コンビのテーマが静かに続きます。
序盤の偵察のシーンですね。
歌物の間に静かな曲が挟まっていて座りが良いです。
8.プリーズ・カム・ホーム・フォー・クリスマス/Southside Johnny Lyon
えーと、あんまりよくわかんないんですがクリスマスの歌です。
映画のオリジナルの歌っぽいです。
サントラ的には全然邪魔じゃないので普通に飛ばさずに聴けます。
9.あの子供のあとをつけろ
泥棒コンビがケビンをターゲットに絞ったようです。
スター・オブ・ベツレヘムを中心に展開されます。
10.作戦準備
曲名と内容が合っていません。
序盤の家族たちが出かけていく時の曲です。
11.ホーリー・ナイト
ジョン・ウィリアムズの曲ではないクリスマス・キャロルです。
教会で聖歌隊が唄っている場面の歌です。
12.キャロル・オブ・ザ・ベルズ
これもジョン・ウィリアムズの曲ではないクリスマス・キャロルです。
同じく教会で聖歌隊が唄っている場面の歌です。
13.スター・オブ・ベツレヘム
聖歌隊バージョンのスター・オブ・ベツレヘムです。
とても良い。
心が洗われるようです。
14.トラップ
ケビンが家中に罠を仕掛けるシーンの曲です。
御大の曲でドラムセットが入っている曲は意外と珍しいです。
スター・オブ・ベツレヘムを軸にしてお手本のようなフーガが展開されていきます。
御大のフーガ芸ここに極まれり。
なぜだか爽やかな鑑賞後感。
15.サムホエア・イン・マイ・メモリー
子供たちのコーラスバージョンのサムホェア~です。
超短いです。
16.戦闘開始
泥棒コンビのテーマから始まります。
奴らが仕掛けてきたって事です。
戦闘開始というか、戦闘中の曲が展開されていきます。
基本的には画面の出来事に完全シンクロして曲が進んでいきます。
いわゆるミッキーマウシングですね。
コメディ映画は画面にシンクロしてなんぼですから。
その辺ジョン・ウィリアムズにやらせたらお手の物です。
17.ママが帰ってきた~フィナーレ
エンディングです。
サムホェア~から始まります。
感動のママとの再会。
鈴もシャンシャン聴こえてきて、ようやく穏やかな家族とのクリスマスが過ごせそう。
クリスマスって良いもんですよね、私は曹洞宗ですけど。
良い舶来もののイベントだと思います。
18.ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス/Mel Tormé
アメリカのジャズ歌手の曲だそうです。
包み込むような素敵な歌声で、このアルバムにも完全にマッチしていますね。
好きです。
19.ウィ・ウィッシュ・ユー・ア・メリー・クリスマス~エンド・タイトル
御大によるクリスマス・アンセム。
ご存じウィ・ウィッシュ・ユー・ア・メリー・クリスマス。
しかしここは御大。
ボストン・ポップス常任指揮者で培ったクリスマス・コンサート力は伊達じゃない。
圧倒的な御大風味のアレンジのウィ・ウィッシュ~を短いながらも聴かせてくれます。
御大から鑑賞者に向けたメリー・クリスマスです。
次に流れるのは「出発だ!」。
本作の代表曲です。
金曜ロードショーで放送される時のCMジングルは常にこの曲。
次に泥棒コンビのテーマ。
ここで初めて全尺披露。
最後にサムホェア・イン・マイ・メモリー。
しっかりクリスマス・ソングで締めます。
映画終わったらそのまま家族で過ごそう?
そんな御大からのメッセージに聴こえます。
以上です。
いやぁ、素敵なアルバムですね。
大好きです。
次回記事は34曲入り25周年盤です。


