皆さんこんにちは。
室中です。
早速ですが、今回は非常に残念なお知らせがあります。
2022年10月20日に高速道路でトラックと衝突し、右翼を骨折した状態で保護されてきたトビのトンが5月5日に永眠しました。
【保護情報はこちらから】
保護されて来てからすぐに骨折箇所のピンニング手術を行い、その後もリハビリに励んでいましたが、骨折箇所が悪く、うまく骨が癒合しませんでした。
↑術後すぐの様子
それでも懸命に翼を動かしながら低い位置の止まり木に止まったり、生き餌を捕まえて食べたり、日光浴をしたりしてセンターで過ごしていました。
また、公益財団法人日本鳥類保護連盟さんが行っているサシバの調査で使用するGPSの装着テストでも活躍してくれて、見学に来てくださる方やボランティアさんからもたくさん応援をいただいていましたが、5月5日の朝、水浴び用に入れていたプラ船の中で亡くなっているのを発見しました。
事故防止のため、プラ船の中の水は必ず5センチ以下であるように毎日スタッフが厳重に注意していましたが、恐らく見回りをする前の早朝に水浴びをし、プールから上がる際に失敗して背中側から落ちてしまったものと考えられます。
今年からトンのケージにプラ船を導入しましたが、最初はかなり警戒していたものの、だんだんと近づくようになり、最近では毎日気持ちよさそうに水浴びをしていました。
大きな事故に遭い、手術や長い時間のリハビリも乗り越えてきたトン。
私たちもこんな結果でお別れすることになるとは思っていたなかったのでかなりショックが大きいのですが、本来であれば事故に遭ったあの時に亡くなっていたかもしれないことを考えると、僅かな時間でもここで過ごし、心穏やかな時があったら良いなと願ってしまいます。
毎日、餌を持っていくと階段を降りる音でソワソワし、扉を開けると『待ってました!』と言わんばかりの勢いで寄ってきていた姿や、丸呑みするくらいの勢いで美味しそうに餌を食べていた姿、気持ちよさそうに日光浴をしていた姿、トンと過ごした全てが大切な時間です。
トン、今まで本当にありがとう。そしてよく頑張ったね。ゆっくり休んで来世では不自由無く、元気に過ごすんだよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
一羽でも、一頭でも多くの命を救えるよう、ご協力いただけますと幸いです。
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