皆さんこんにちは。
JWCの佐草です。
本日は、皆さんにお知らせがあります。
リリースに向けて、先週から大型屋外バードケージでキジバト2羽とイソヒヨドリ1羽がリハビリを行っていました。
飛行にも問題ないことが確認でき、外気温にも慣れる期間を終えた為、今週の金曜日にリリースを予定していましたが、昨日、1羽のキジバトがケージ内で亡くなっており、イソヒヨドリも大量の羽を残し、姿が見当たりませんでした。
亡くなってしまったキジバトの状態、またケージ内に散らばっている様子やハクビシンと思われる哺乳類の糞が残されていたことから、夜中、ケージに侵入したハクビシンが2羽を襲ったものと思われます。
侵入経路と思われる箇所は確認したものの、この狭い隙間でも入り込むとは思わず、私達の対策が野生動物の執念に劣ったと言わざるを得ません。
侵入経路と思われる個所
イソヒヨドリは昨年の10月4日にネズミ捕りシートに掛かってしまったということで保護され、亡くなってしまったキジバト1羽はヒナの時に、右足が外転している状態で保護されてきました。
2羽とも治療に耐え、リハビリも順調でリリース間近というところだった為、本当に悔しい限りです。
亡くなってしまったイソヒヨドリの保護当初の様子
亡くなってしまったキジバトの保護当初の様子
生き残った1羽のキジバトは幸い怪我なく無事だった為、予定より2日早いですが、昨日急遽リリース致しました。
この子は12月7日に小学校でうずくまっているところを見つけたとのことで連れてこられました。
保護当初は両翼の次列風切りが抜け落ちていて背中に少し前に負ったと思われる裂傷も確認でき、まだ巣立ちしたばかりの幼鳥だった為に、ネコか何かに襲われ、命からがら逃げたのではないかと思われます。
そこから羽が生えてくるのを待ち、飛行訓練を重ねて、ようやく金曜日に他の2羽と共にリリースを、と考えていました。
保護当初の様子
屋外大型バードケージ移動直後のイソヒヨドリ
屋外大型バードケージ移動直後のキジバト
昨日は天気も良く、きちんとした飛行で一度近くのフェンスに降り立ってから山の方へと飛んでいきました。
このような形となってはしまいましたが、この子だけでも生き残ってくれて、リリースすることができたのは不幸中の幸いでした。
フェンスに降りた時、以前リリースしてからこの付近にずっといるヒヨドリがちょうど遊びに来ていて、挨拶をしているようでした
今後は、より万全に万全を重ねた対策を取り、施設の充実に努めて参りたいと思います。
イソヒヨドリの遺体は見つかりませんでしたが、羽の散らばり具合から残念ながら亡くなってしまったと考えられる為、お墓だけ立てています
最後までお読みいただきありがとうございました。
アントニオ、ミギー、自然の中に帰してあげられなくてごめん。
ツルイチ、2羽の分も長生きしてね。
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