さとやま総集編 | JWC NEWS

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JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

さてさて、日差しは暖かいというか暑いくらいですが空気は冷たくなってきて、最近秋めいてきましたね!

どうも、JWCです!

秋と言えばなんですか?

読書の秋ですかね? 食欲の秋ですかね? スポーツの秋ですかね?

僕は断然読書の秋派です!

温泉とかに行って、温泉浸かりながらお猪口でお酒飲んで、たまに紅葉がひらひら舞って、それを横目に本読みたい! なんて贅沢!!

 

 

さてそんな話は置いといて。

………一日中何も考えずにぼーっと本読みたいなぁ。

えーと、置いといて!

今日は夏という季節が終わって、さとやまに現在在籍している動物達を紹介します。

入れ替わりが激しいので、総集編みたいなものとお考え下さい。

 

カルガモのカモさん。

最古参となってしまいました。もはやさとやま保護センターの主となっております。

バードケージ内で水の上に泳ぎ、日当りのいい場所で日向ぼっこをし、と満喫しています。

カモさんは片羽根を骨折してしまい、それが変な風に癒着してしまっていたところを保護されました。骨が変な方に固まってしまっているので飛ぶことができず、結果としてリリースの目途もたっていません。

 

スズメのアシオレちゃん。

巣から親に放り出されて、壁やらなにやらに3バウンドもして地面に落ちてしまったスズメのひな。ちょうど、下で通りかかった人が見ていて慌てて保護して連れてきてくれました。まだまだヒナの状態だったんだけど、大きく成長して今では大人になりましたが、落下の衝撃で足を骨折しており、この子も野生復帰は難しいです。

写真にはもう一羽写っていますが、

 

ツバメのつーちゃん。

今年の初めからいる子です。この子も結構長くなりました。

ツバメは冬を日本で超す鳥ではないので、これから寒さが厳しくなるにつれて弱っていくと思われますので、気を付けてみていたいと思います。

羽が折れていましたが、癒着は比較的良好にいき、飛べるようにもなりました。

しかし、ツバメは渡りを行う鳥なので、超長距離が飛行できなければ野生に返すことができません。暖房をかけて温度を高く管理した部屋で保育することになります。

 

ムクドリのムーちゃん。

最近、頭が白い羽毛に覆われてきて、スタッフ一同混乱中です。

栄養状態が悪い? 日当たりが悪い? いや、コムクドリなんじゃ?

などと、波紋を呼んでいます。

この子はまだ飛び方がぎこちなく、でもそこさえよくなればリリースができるので、あと少し、がんばってほしいです。

 

キジバトのキジちゃん。

この子は猫に加えられていたところを保護されました。

後頭部から首に書けて深い傷がありますが、こちらはふさがっています。しかし傷の後遺症か、はたまた三半規管にダメージを負ってしまったかはわかりませんが、緊張すると頭を上下逆さまにしてしまう癖があります。また、ゆっくりしか歩くことができず、飛ぶこともできないため、近寄ると翼をはためかせて転げまわります。

狭いところだと逆に傷を負いそうだったので、広い場所に連れてきましたが、ここに移ってからは穏やかに過ごしています。

 

  

最後に、タヌキたち。

左から、クマ、さくら、冷凍さんです。

クマはもうすぐリリースができる成熟したおっさんダヌキです。

さくらはもう年のおばあちゃんダヌキで、ここから無理にリリースするよりも、このままここで余生を送らせてやろうと考えています。

冷凍さんは脚に障害を持った子で、車に轢かれたところを連れてこられました。

この子もリリースは難しいかもしれませんが、まだ望みが全くないわけではありません。今後の展開に期待をします。

 

 

以上、6種8匹の動物たちが今さとやまを賑わせています。

この季節になってくると、保護件数も落ち着いてきます。このまま、何事もなく年末を迎えるのを願うばかりです。