さとやま準メンバー | JWC NEWS

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JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

こんにちは!
今日は今までとうって変わって涼しくなりましたね。さとやまのお仕事で汗びしょびしょにならなくて済みます。


さて、さとやま保護センターではのづた動物病院で保護された野生動物の育成とリリースを行っています。ということは、育成、リリースを行う前の段階、『治療』の段階はのづた動物病院でお願いしているわけなのですが、今日はそんな、いわゆる『準さとやまメンバー』を紹介したいと思います!


さてさて、現在、病院では3種類4羽の傷病鳥獣がいます。
順番に紹介しましょう。

 

 

最初は『ピーちゃん』。

この子はキジバトなのですが、ネコにやられてしまいました。
右足が言うことを聞かないようで、畳んだまま動かしません。左足一本でけんけんしながらの生活です。

 

 

お次はムクドリの『ムーちゃん』

うずくまっているところを保護されましたが、立つことができませんでした。箱の中で壁面によっかかりながら体を起こしてご飯を何とか食べている状態でした。ひと月経った今では立ち上がることもできるようになり、快調の方向に向かっていましたが、やはり動かない足が気になってしまうのか、自分で足をつついて自傷をするようになってしまいました。もう少し様子を見て、自傷が落ち着いた隙を狙って、さとやま保護センターに連れてくる予定です。

 

 

次はヒヨドリの『air』

足を怪我して運び込まれたairでしたが、皮下気腫を引き起こしてしまっていました。皮下気腫とは簡単に言えば、皮膚の中に傷口から空気が入り込んでしまい、痛みを与えてくるものです。処置自体は何とか無事に済みましたが、鳥のひなと言うことで予後を慎重に見守っています。

 

 

最後に本日来院されたヒヨドリ。名前はまだないです。


この子は心優しい方に保護された鳥で、よく動物を助ける方なので、すぐに助けたりせず、夜まで様子を見ていたらしいのですが親はやってこなかったので保護を決行してくださったそうです。みなさんも、鳥のひなが庭にうずくまっていたとしても、すぐに助けたりしないでください。親が近くで見守っていたりすることがあります。人が少しでも助けようとふれてしまうと、親鳥は育雛を諦めてしまうので、怪我をしていたり肉食動物の通り道でない限りはなるべくそっとしておいてください。

 

とまあ、こんな感じで怪我をした動物たちの保護も行っているのです。