みなさんこんにちは

今日はセンターで保護している二羽のカラスについて、お話ししようと思います。
センターでは、カー子とブラックサンダーの二羽のカラスを保護しています。実はこの二羽、同じカラスはカラスでも、少し種類が違うのです。
そもそも、カラスとはなんでしょうか。
カラスは脊索動物門、鳥綱、スズメ目、カラス科に所属する鳥で、この科の中には百種を超える種類の鳥が含まれています。
カラスのなかまは極地点を除く、ほぼ全世界に分布しており、鳥の中で最も高度に発達をしている種です。知能が高く、順応性に富み、幅広い食物を食べることはご存じの通り。
基本的にはつがいで木や低木などに営巣し、2~8個の卵を産みます。
日本で主にみられるのは、ハシボソガラスとハジブトガラスの二種類。これがそれぞれ、カー子とブラックサンダーとなっています。
それぞれについて説明します。
ハシボソガラスは学名をCorvus coroneといいます。意味は「検死するカラス」。英名はCarrion crow。こちらの意味は「死肉のカラス」。
ハシボソガラスは学名をCorvus coroneといいます。意味は「検死するカラス」。英名はCarrion crow。こちらの意味は「死肉のカラス」。
体は全身が真っ黒な羽で覆われており、頭は滑らかで、真っ直ぐに伸びた嘴も黒いです。
カー子は足を怪我しているのでできませんが、本来は両足を交互に出して歩きます。
鳴く際は、体を震わせてお辞儀をするように鳴きます。
世界には6亜種が認められていて、中にはヨーロッパに生息するズキンガラスのように黒一色ではない種もいます。
物騒な学名や英名に反して、雑食性の強い種で、うちのカー子もりんごなどの甘い果物が大好きです。
一方、ブラックサンダーはハシブトガラス。
一方、ブラックサンダーはハシブトガラス。
ハシブトガラスは学名をCorvus macrorhinchos。意味は「嘴の大きなカラス」。英名はJungle Crow。意味は「密林ガラス」です。
全身が真っ黒な羽で覆われているのはハシボソガラスと同様ですが、ハシブトガラスは頭が隆起しており、嘴も湾曲していて大きいです。ハシブトガラス、ハシボソガラスの『ハシ』は『嘴』を意味しています。
歩き方は両足でぴょんぴょんとジャンプするように歩きます。
鳴くときは喉を膨らませて鳴き、ハシボソガラスのように体を折り曲げるようなことはしません。
世界では9亜種が認められています。
こちらもおとなしそうな英名に反して、肉食傾向の強い雑食性です。鶏肉などを上げるとぺろりと食べてしまいます。
どうでしたか?
一口にカラスと言っても、全然違いますよね。
みなさんも、町でカラスを見かけたときに、どちらなのか見てみてください


