コイヤキレンジャーに先導され、ゾウがいるという森へ向かいました。その地域は観光客が訪れる場所ではなく、まさに自然そのものの土地で、ゾウも人間に慣れていません。
数分前に、怪我を負ったゾウに追いかけられたという情報が放牧中のマサイから入り、ゾウが生息していると言われる場所に到着すると、スタッフには緊張が走りました。
捜索を始めて2時間、300メートル先にそのゾウを発見しました。ゾウはこちらに気がつくと、やはり威嚇してきました。慎重に別の位置に回り込みましたが、やはりゾウは威嚇しながら茂みから出てきました。あまりゾウにストレスを与えるのは良くないので、じっくりと調査することはできませんでしたが、ゾウから離れることにしました。
しかし情報通り、左足が腫れて大きなコブになっているのが見えました。痛がっている様子ではありましたが、骨折はしていないようでした。
密猟者に象牙を捕られたり、人間に危害が及ぶ前に、早急な治療が必要でしたが、KWSの獣医師により麻酔銃を使った治療が無事終了しました。残念ながら治療に立ち会うことはできませんでしたが、何事もなくゾウに治療が施され、本当によかったと思います。このゾウが回復し、元の穏やかな生活に戻れるよう見守っていきたいと思っています。
