『ケニア・マサイマラ地域の給水設備の設置プロジェクト』追加報告 | JWC NEWS

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JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

皆様からご支援を頂いています『エコポイント環境寄附』により9月~10月に実施した、“ケニア・マサイマラ地域の給水設備の設置プロジェクト”のその後の報告が、マサイマラより届きました。


現在マサイマラは、雨季真っ只中で、取り付けた2つのタンク(合計8トン)は、雨水で一杯になり、野生動物保護レンジャーや地域の方々の給水場としてフル活用されています。


その雨が降ったお陰で、サバンナの草は青く生い茂り、ヌーやトピ、シマウマなどの草食獣が増え、それによってライオンなどの肉食獣も増えるので、みんな雨に感謝しています。先週土曜日には、レメック地区のNgeredeという所で、2頭のライオンが、それぞれ3頭の子供を出産したことが確認されました。しかし残念ながら、次の日には、その子供の1頭が、ハイエナに食べられてしまったそうです。ライオンは近年急激に生息数が減っているので、レメック地区の野生動物保護レンジャーたちもライオンの子供たちが元気に育つように、パトロールを強化したいと語っています。


また、マラバッファロー付近で10箇所に密猟の罠が仕掛けてあるのが見つかりました。その一つには、かわいそうにマサイ族が飼っている牛がかかってしまい、犠牲になってしまいました。野生動物保護レンジャーたちは、現在、犯人逮捕に全力を尽くしています。

写真上:貯水タンク
写真下:密猟者から押収したライオンの毛皮