気付かずに通り過ぎてしまうところでしたが、ドライバーのナバーラが水溜りにいるトピと見つけました
車で近くまで寄っても、水の中に入ったままで、逃げようとしません。最初は水を飲んでいるのに夢中なのかと、皆で話していましたが、どうやら状況は違ったようです。僕らの後から来た別のサファリカーのドライバーが、「矢が刺さっている」と教えてくれました
丁度僕らの方からは死角となって見えなかったのですが、少し移動してみたところ、確かに矢が刺さっていました。とんでもないことです
その瞬間、突然そのトピは動き出して、逃げていってしまいました。まだ動けるのを見て、ほっとしたのもつかの間、ナバーラが、そのトピは今日死んでしまうとの事でした
矢がお腹に刺さって、血が溜まってしまうとの事です。本当に怒りさえ覚える状況です。もしかすると矢を放った人は、自分の弓矢のテクニックを試したついでに、このトピを食べようとしたのかも知れません。実は先日も、マサイの子供達が木に止まっている鳥達に、物を投げているのを見かけました。彼らは単純に遊びでやっていたとの事です

この様な状況を目にすると、改めて野生動物保護の大切さを広めていくことが急務であることを感じます
確かに狩猟民族である彼らの意識を変えるのは、そう簡単ではないかも知れません。しかし逆に野生動物と共に暮らしてきた彼らだからこそ、野生動物を保護する大切さも知っているはずです
野生動物保護の為、まだまだやるべき事はいっぱいあると痛感した1日でした

矢が刺さった状態のトピ
僕らが近づくと、逃げていきました