「ライオンの父」 | JWC NEWS

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JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

フランシスです。
先日ケニアでおもしろいイベントが開催されました。

ケニア・ワイルドライフ・サービス(KWS)は20日、有名なイギリス人の保護活動家、ジョージ・アダムソン氏の21回忌を記念して大きなイベントを開催しました。これはコラ国立公園で開催され、一番のイベントは彼とライオンのボーイ君の墓石で行なわれました。

ジョージ・アダムソン氏は、イギリス人の自然保護論者で、ケニアのコラ国立公園での活動に大きく貢献し、「野生のエルザ」の著者でもあります。彼のライオン保護への活動から「ライオンの父」とも呼ばれています。

このイベントの目的は、そんなアダムソン氏の活動やその歴史に興味を持った全ての人々を集めることで、彼によって開拓されたコラ国立公園での保護活動を忘れないようにすることです。ケニアの人々と、世界各地から訪れるアダムソン氏に共感し敬意を示している人々との感動的な催しとなっています。

コラ国立公園は森林と雑木林が集まった、1700km2以上の広さをもつ三角形をしています。アダムソン氏は1970年にこの公園に移り、飼育下または孤児の大型のネコ科動物のリハビリを続けました。結果として野性に戻すためです。

しかし1989年8月、当時83歳だったアダムソン氏は、ソマリの山賊によってこの公園で射殺されました。現在彼の墓石は、手付かずのままの自然や“アダムソンの滝”があるタナ川、多様な野鳥の生態などと並んで、この公園の見所の一つになっています。

イベントでは、文化展覧会やキャメル乗りの体験、そしてコラ岩を登ってライオンの群れを呼ぶというジョージ・アダムソン氏の祭礼も行われました。これは日の出と共に行なう早朝のイベントで、19日の夜にはGAの生活と時間を映した映画が、20日にはこの日を記念して、周辺の地域社会の伝統的ダンスがありました。

このようなイベントが、もっと多くの人に広まって継続していけると良いなと思います。

下記のウェブサイトで、アダムソン氏の情報や彼の写真などを見ることが出来ます。(英文)
http://www.fatheroflions.org/


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