
それは、マサイの既婚女性に関しての話です
以前マサイの人から「自分にはanother fatherがいる」という様なことを聞いたことがありました。もしかしたら、最初のお父さんが亡くなり、今は再婚して新しいお父さんがいるのだろうと思っていました
しかし今日改めてディクソン・ナバーラに聞いてみたところ、マサイの女性は再婚はしないとの事です。最初に結婚したら、その旦那さんの家族になるということで、一生その家族からは離れないという事です
仮にその旦那さんが亡くなっても、その奥さんは再婚は出来ません。そのためその奥さんの面倒は、亡くなった旦那さんの両親が見ることになるのだそうです
このような場合、その奥さんの子供達は、亡くなったお父さんのお父さんの事を「お父さん」と呼ぶことになるのだそうです
(日本ではおじいちゃんにあたる人です)恐らく以前にお話した、「another father」というのはこの様なケースだったのかも知れません
となると、若くして旦那さんを亡くし、子供もいない若い奥さんは、ずっと子供がいない生活を強いられるのか?と質問しました。すると、結婚は出来ないが子供はつくれるとの答えが返って来ました。(
)どうやら、結婚は出来ないが、他の男性との子供は産めるようなのです。正式な夫婦ではないわけですから、男性には子供の養育費を支払わなければならない・・・といった事は強要されません
もちろん良心的に、進んでその女性の家族をバックアップする事は出来ます。日本では、子供が産まれたらそのカップルは結婚すると話したところ、彼らは驚いていましたが、正直、こっちも驚きました

言葉の壁もあり、コミュニケーションがままならない状況で、この様な想定外の事を説明されると、理解するのにかなりの時間を要してしまうことは、お分かりいただけるかと思います
文化の違いは大きいですね
話題とは関係ありませんが、今日の写真です
調査中のライオン


