ケニアで長年、猛禽類の保護活動をされている方です
(まもなく、JWCでもサイモン・トムセットさんのキャンペーンを行う予定ですので、よろしくお願いいたします)昨日トムセットさんより連絡があり、今日の午後1時からRosyの白内障の手術を行うことになったとの事でした。
早速僕たちも準備をして、手術を行う動物病院へ向かいました

病院に着くと、そこにはトムセットさんと例の白内障のクラウンイーグル、Rosyがいました。さすがに大型鳥類、第一印象は「大きい」でした
しかし残念なことに白内障の為、その大きな体を大空へ羽ばたかせることも出来ません。トムセットさんもこの手術をどんなにか待ちわびていたことでしょう
そして準備時間の後、とうとう手術が始まりました。午後2時頃から始まり、両目の手術を終えたのは午後5時過ぎでした。「Well done!」という言葉を耳にして、ほっと胸をなでおろしました
少しのリハビリ期間を要しますが、これで大空を羽ばたき、自分で餌を捕まえることだって出来るでしょう。しかし、サイモンさんの不安が全て吹き飛んだわけではありません。サイモンさん曰く、多くの人は野生動物と言うと、ライオンやチーター、ゾウ、キリン、サイ等、大型の哺乳類に目を向けます。
しかし、鳥となるとそうは行かず、人々の関心が薄いのが現状です
特にケニアでは鳥に関し、無関心すぎるとの事です。家畜を野生動物に殺される為に、例えばヤギに毒を塗るケースがあるそうです。その家畜を食べた野生動物はもちろんですが、一番被害を被るのは鳥だとの事です。その毒が塗ってあるヤギ、そしてそれで死んだ野生動物の肉によって、1000羽ほどの鳥が死んで行くとの事です
もちろんご存知のように、猛禽類は生態系ピラミッドの上位を占める動物です。この猛禽類がいなくなることによって、生態系が崩れるのは火を見るより明らかです。是非私達も、大型哺乳類だけではなく、全ての野生動物に目を向けて行きたいと改めて教えられました

そして、冒頭でもお話しましたが、JWCではまもなくトムセットさんのキャンペーンを開始します
皆さん、ふるってご参加くださいますようよろしくお願い申し上げます

