最近の池井戸潤さんの小説を読んでいると、
どれもが、完全無欠の正義の一般人が主役のものばかり。
彼らが、悪を倒す勧善懲悪ものばかりです。
『下町ロケット』の佃社長ぐらいが、
発端でしょうか?
『花咲舞が黙ってない』は、若い女性が主人公なので、
マッチしないのは分かりますが、
相馬さんが、ダーティであっても、
面白そうですし。
彼の小説の島嶼のものは、
少し、ダーティーな部分も持った主人公の
ハードボイルドな要素を持った
痛快なミステリー小説でした。
その最高峰が、『半沢直樹』
銀行という社会で、
巨悪と戦い、ダーティな手も厭わない。
ミステリーであり、推理でもある。
多くの魅力が盛りだくさんであり、
こうしたあっと驚かす手を繰り出して、
勧善懲悪を行うからこそ、
観客は、興奮を覚え、カタルシスを感じる。
もうそろそろ、原点に戻って、
こうした主人公の大型小説を
書いていただきたい!
池井戸潤さん!
是非、お願いします!