池井戸潤さんの銀行を舞台にした小説は、
ほぼ、バブルから『失われた世代』の時代を
描いています。
1990年ごろから、2000年を過ぎた頃でしょうか?
まず、バブル期は、銀行や、住専などが、
詐欺営業などで顧客をダマして、
利益を貪っていた時代。
そして、MOF担という大蔵省の銀行管轄部署と通じ、
裏情報を辺り、工作をしていた時代です。
それが、バレて、大騒ぎになり、
『オレオレ詐欺』などが問題化して、
それまでの緩すぎた規制が、
顧客側にしわ寄せを回す形で、
とても、不自由になりました。
ATMの一日の取扱金額の上限規制や、
本人証明の厳格化など。
そのためか、この緩々の時代が、
小説にとっては、黄金時代のようで、
いつまでたっても、
池井戸潤さんの小説の舞台は、
この時代のままです。
『花咲舞が黙ってない』の新シリーズの原作の
舞台も、この時期です。
となると、ドラマも、この頃となると思いますが、
視聴者のメーン層は、
この頃を知らない人たち。
この時代のありようを、
いつまで、視聴者は理解できるのでしょうか?
この頃の真っただ中の私には、
あの頃の悪の様子が見れて、
とても面白いのですが。。。