私も長年、映像翻訳や通訳に携わっていますが、
語学力だけを武器にやっていくには
難しいことを痛感しています。
もちろん、ある程度の語学力は必要ですが
それ以上に、文化背景の理解や
日本語力、専門分野の知識などが重要
たとえば、海外ドラマに字幕を付ける時に
明日シーンでその国で親しまれている
お菓子の名前が登場したとします。
そうすると、こんなことを考え始めます。
そのお菓子が何なのか?
その国の人たちにとってどんな存在なのか?
商品名をそのまま出して、日本の視聴者は分かるのか?
それに代わる日本の国民的お菓子とは?
そうやって字幕を決めていくのです。
何も考えずに訳すことだけに集中しても
視聴者に伝わる字幕は作れません。
そんな風に語学以外の部分に注意を払えることが
真のプロと言えるのではないでしょうか。
ぜひ、皆さんも翻訳する機会がある時は
書かれている情報にも目を向けてみてくださいね
9月30日(日)に日本映像翻訳アカデミーで行われる
イベントに登壇し、映像翻訳について語ります。
ロサンゼルスで
映像翻訳を学びたい方