昨日の日曜日は、前の会社の同僚のあまっぴと後輩のよこやんと3人でおでかけ。
大阪は梅田の劇場で、京劇を見ましたっ。
演目は『水滸伝』
名前は聞いたことあるけど、まだ読んだことはないの…
項羽と劉邦も本では、登場人物の多さと地理のわからなさで脱落したので、マンガで読んだ…
というくらい、中国の大作は、面白いとわかってるけど、本で読むのは苦手なワシ…(笑)
京劇といえば、必ず中国語なので、予習をしとこうと本屋さんに出向く。
当然探したのは、マンガです~

文庫マンガコーナーで発見っ!
…4巻
1巻から3巻はないのか~っ(泣)
そんなに長い話なら、お芝居もどのあたりの話をやるのかわからない…
なんせ、
「京劇のチケットあるけど行く?」
と言われただけなので、内容とか聞いてない…
途中から読んでも…と諦めて、当日を楽しみにすることにした。

そうして、本場の京劇を観にいったのでありますわぁ


京劇って初めて観るの~(^O^)
テレビでは見たことあるんやけど、ナマはやっぱり違う。

席も、端っこやけど前から5列目とかなり近かった。

気になってた、長い長い水滸伝の中からどのエピソードが演じられるのか…
今日観たのは、その中の
「野猪林(やちょりん)」
というくだりやった。
登場人物の1人である、林沖(ちゅうの字がない)という人の物語。

その話に行くまでのストーリーは、ナレーションで簡潔にまとめられてから、お芝居の始まり始まり~

あの楽器、なんていうのかなぁ
ぽぁんぽぁんっていう音が鳴って、二胡やらいろんな楽器での音楽が始まる。
まさに、京劇っていう音、音楽。
この音をナマで聞きたかったの~って、しょっぱなからワクワクですゎ(笑)

お芝居が始まってふと思ったのは、
[あぁ、中国の歌舞伎やわぁ]
ってこと。(悪い意味でなくてね)

でも、お国が違えばやはり、いろいろが違うもんで、これがなかなか面白い。

歌舞伎は、役者さんはすべて男性やけど、京劇は男女で演じられる。
これは普通のお芝居といっしょねん。

セリフは当然中国語、衣装も内容の時代に合わせたもの。
あたりまえですが(笑)
またこの衣装がなかなか美しい。
階級ごとに着れる模様があるん(はず)やけど、その模様はすべて刺繍
ステキっ。めちゃ細かくて、多彩でかなり凝ってる。

んで、かならず、烏帽子のような帽子のようなものをかぶってるのね。
日本の烏帽子はシンプルですが、これがまた様々な飾りがついててすんごいゴージャスっ
男女共に…ですわ。
ゴージャスなんをつけてるのは、主に貴族とか高官とかやけどね。
主役の人の奥様役の女優さんなんて、頭びっしり飾りって感じ。
キラッキラなんやけど、品もあってステキぃ~
あとの脇役の人たちのは階級ごとの烏帽子みたいのとか、頭巾っぽいのやったり。

日本の歌舞伎は、歌は専門の人が歌うけど、京劇は役者さんが歌う。
おぉ、ミュージカルですなっ
音楽は生演奏なんやろけど、楽団は見えへんところで演奏してはるみたい。
これはちょとザンネン…
演奏してはるのも見たかったな、どんな楽器があるのかも見たかったしね。

でも、独特のせりふ回しなんやろなぁ、言葉が聞き取りにくいってのは歌舞伎と共通してる気がするけど(笑)
というても、中国語がわかるわけじゃないので、なんともいえん…
中国語はおベンキョちゅうですし~
でもねぇ、夫婦同士で掛け合いの歌のところで、なんか語尾で韻を踏んでるような気がして…
よっく聞くと、やっぱりそう聞こえる。
うぅぅ…もっと早く気がついてたら、他の歌もチェックできたのになぁ。

そして…
立ち回りの素晴らしいこと~
日本の歌舞伎の立ち回りはけっこうゆっくりなんだね。
それでも、なかなか見応えはある。
でも、京劇のはまさに迫力のある動きでしたわ。
トンボを切る
っていうのが歌舞伎ではあるけど、トンボどこじゃなかったもん。
剣や槍を振り回し、バック転、バック宙、ジャンプジャンプ、クルクル回る、走る走る…
勢いがよい。
ジャンプもめっちゃ高い位置やし、驚き~
ふつうにアクションシーン。
カンフー映画そのものじゃんっ、と目を見張る。
見栄を切って一呼吸おくたんびに拍手喝采やしっ。
しかも、主役の人は厚底の靴で立ち回りしてるし…
その靴も、舞妓さんが履いてるこっぽりみたいに先が斜めになってるの。
それで、武術の披露とか、立ち回りとかしてるの~
すげーよ、中国四千年っ(笑)

知らなかった話でも、こんだけ楽しめるなんて~
と、初めての京劇に大満足でした。

親切なことに、字幕つきやったのでセリフの意味もちゃんとわかったしねっ

やっぱりお芝居はナマで観るのがいいなぁというのも、改めて実感。
チャンスがあれば、また観にゆきたいねぇ

あ~、水滸伝も読もう。
マンガで(笑)