月曜日の夜、お風呂に入る前、お化粧を落とすときに
クレンジングが目にしみてしもた。
おかげで目の前に霞がかかった状態になってた。
まぁ、一晩寝たら、治ってるやろ…と気にしないでそのまま寝たんやけど。

火曜日の朝。 目が覚めてなんだか右目に違和感がある。
少し痛いし。寝てる間にゴミでも入ったんかな?と思いつつ
目を開けようとしたら…激痛が… ゴミか…?
ゴミが出たら治るかなぁと痛いのにまだノンキにかまえててん。
涙はぼろぼろでるし、しばらく目をつぶってもうしばらく寝てようかなと思ったんだけど、
一度痛いと思ったらもうあかん、寝れん…

風邪やったらべつに病院に行こうとはすぐに思わへんねんけど、
目だけに、ちょっと恐怖を感じて病院行きを即断。(←あたりまえやって…)

よく考えたら、家から歩いて5分ほどのところに眼科があったのを思い出した。
病院について、ドアが開いた瞬間、空気の温度の違いでまた痛みが走った。
受付で保険証を突き出した状態で動けなくなってしまった。
今から考えてたらすごい笑ける状態だけど、
どうにもこうにも痛い。
でも受付しないといけないので、ずっと「すいません、すいません」と繰り返すだけで…(笑)

病院内は朝いちにもかかわらずたくさんの人。
そんな中、イスに座ってず~っと目をつぶって涙を流す私。
もはや両目をあけること自体がえらいし…
はやく~と思いながらもこの人数では1時間は待たなあかんか…と覚悟。
とうことは、痛みも1時間耐えるのね…

30分くらいたって、名前を呼ばれた。
「痛いのガマンできますか?」と看護婦さんに聞かれた。
なんでかなぁと思ったら「麻酔の点眼しますか?」 と言うてくれる。
待ってる間に少しでも痛みを和らげておいてくれようという心遣い…
ガマンしてもいいかなっとも思ってたけど、そう言われるってことはまだまだ」時間がかかるってことやな…やっぱり点眼してもうことにした。

しかし、痛みが和らいで待つのも苦にならなかったのは20分くらい。
まただんだん痛くなってくるやん…
「効き目はいったい何分やねん、短いやんけ…」
と思いながらまた泣き始めて20分後、
もう一度点眼しますか?と聞かれたので、してもらうことにした。
そしたら、看護婦さんが、あまりに涙を流してる姿を見兼ねたのか
先生に話をしてくれて、 順番を繰り上げてくれた。
それでも診察室に呼ばれるまでに少し待ったけど、すっかり麻酔は切れてたし…

診てもらったところ、右目の角膜がむくんでると。
しかも、眼球に傷がついてるらしい。
左目もアレルギー反応みたいなのが出てるので、なんか入った?と聞かれたので、
前の晩にクレンジングが入ったのを言うとやっぱり~って感じ。
それで、すこし眼球が荒れたところに何かゴミが入って傷がついたとみえる。
目薬を2時間おきに両目にするようにっていう指示で、痛みのある右目は眼帯をつけてくれはった。
次の日も痛みがひいてるか知りたいから来てねと言われ、診察は終了。
痛みがすぐになくなったわけではないけど、とりあえず目薬だけで治るんや…と一安心。

でも、こっからが大変やった。
目に怪我もしたことないし、普段はメパチコできたくらいでは病院にいかへんし、視力もよい私は眼科もそうやけど、眼帯なんて人生初体験…
片目をふさいでの行動が初めてやったから、おつりのお札を財布に入れることができんかった。ここで少し嫌な予感。

病院を出て帰り道。大通りのそばを通って帰ることに。
なんでかというと、しばらくは家から出れないと思った私は何を考えたのか、タバコを買って帰ろうと思ったからである。
歩き始めたけど、片目は眼帯で塞がれてるうえに、残った左目は右目に連動してあけにくい… 涙もまだ止まらんし、下しか向けへんし。
歩いてる歩道の横は交通量が多い道なので、車がびゅんびゅん走ってる…
歩いてる途中で、正面から駐車場から出てくる車もあるし。
こえ~じゃないかっと思ってるのに、気持ちはドラッグストアに向いてしまってたので、必死で信号を渡ってるし…。

そして、ドラッグストアを出たら、信号はないので、道路を横切らないと家に帰れないこともすっかり忘れていたし…
家の近くではタクシーが私がいるのにバックしながら近づいてくるし…
よけられへんっちゅうねん、ドアホっとぶつぶついいながらひたすら家を目指す。

完全にアホな行動としかいいようのない帰り道だったけど、(母親に「そこまでしてタバコ買わんでも」とめっちゃ笑われた)
その日にしたかったことが何にもできなくなってしまったショックと、その一日をどう過ごすかを考えるしかなかったし…
で、その答えが
「タバコが減ってたなぁ」
やからね(笑)

で、お昼ご飯の時間になってたし、でも目があかないので、なんも作れへんやろと思ってインスタントの焼きそばも買うてきた。
ラーメンは熱い汁がこわい。
そして、なぜかプリンも買うた。

そんだけ買うて帰ってしばらくぼーっとしてたけど、ここでまた一つ発見。
片目で遠近感がわからないのに、タバコの火をつけるときがコワイ…
眼帯に燃え移るかと思えるほど遠近感がおかしくなってるし。
何しにタバコを買ったのかわからなくなってここでまたヘコんだ。
…まぁ、吸ってたけどやね。
お湯をわかすのも、ストーブをつけるのも、とりあえず火を使うのがこわかったわ~。もう最終的には動くのがいやになってたし。
テレビつけても目があかないので意味もないし… 音だけ聞いてた。
それでも目が使えないとなると、お湯の沸く音やらなんやら、全部耳に神経が集中するもんなんやっていうのが少しわかった。

そんな調子でなんとかお昼をすませた後は、もうどうせ目をつぶってるなら、イスに座ってるより寝てる方が楽やなぁ…
ということで寝ることにした。
痛いので、完全に寝れんかったけど、夕方までウトウトしてた。
で、薬の時間になったら起き出して目薬をさす…寝る…の繰り返しの一日をすごした。
動くんが嫌やといいながら、けっこう動いててんけどね。

夜、寝る前には、薬も効いたのか痛みはだいぶなくなって、眼帯もすでにうっとおしいので寝るときだけにした。
もうここまできたら安心やな…

そして、水曜日。右目の痛みはもうないので安心。
でも、左目のまぶたが重い。少し痛い。ちょっと腫れぼったいし。
なんでかなぁと思いながら言われた通り再診してもらいに病院に行った。

右目の傷は治ってるらしい。なんて回復が早いんだっ
と驚いていると、左目のまぶたが少し痛いとも言ったので診てくれた先生が
「左目?あぁ、メパチコになってるよ」
「はあぁ?」
「目イボともいうし、いろいろ言い方があるけど…」
ちゃうねん、そんなこと聞いてへんねん、メパチコくらい知ってるっちゅうねん…
こっち治ったかと思ったらこんどはこっちか…
右と左。なんぼ目が2個あるからいうても、
そんなん順番におかしくならんでもえぇってばよ…

見えてなかった日はパソコンを立ち上げることすらしてなかったので
これからあちこちとみんなのところにのぞきにいくだわさ~。
ほんま、なんぎなこっちゃ…