著者: 永久保 貴一
タイトル: カルラ舞う!?変幻退魔夜行 (1)

中学生(もう20年くらい前か?年を感じるわぁ…)のときに
突如おこったホラー・オカルトマンガブーム
何がきっかけやったんやろか?と思うんやけど、
今はあたりまえのようにある少女向けのホラーマンガ雑誌が出始めたのはこの頃でないんかなぁ。

私がハマったのは「ハロウィン」という雑誌やってん。
よく考えたら創刊号から読んでたで。
ただ、こわい、気持ち悪いというのではなくて、
ちゃんとストーリー性を持ったマンガが掲載・連載されていたなぁ。
絵も少女マンガちっくなのから、エグいのまでいろいろあったし、
作風も様々やった。
そんなんもあって、ほとんどの作品が気に入ってた。

この『カルラ舞う!』っていうのはその当時連載されてたマンガのひとつ。
仏教(日本の宗教)でいえば、阿弥陀さまとかお釈迦さまとかそんな程度しか知らなかったと思う。(今もたいして、変わらんけど…)
密教っていうのすらも知らんかった。
そんな無知の私に「伽楼羅」っていう言葉は
とっても新鮮やったんかもしれない。
仏教といえば、『ナンマイダブツ』とか『ナンミョウホウレンゲキョウ』だけだったのが
「臨兵闘者…」という呪文めいた言葉が出てくる。
いろんな神様の名前は出てくるし…
わけわからんねんけど、話の内容はおもしろい
というので、毎月が楽しみになる作品の一つやったわぁ。
少ないおこずかいの中からこれだけは絶対に買うてたマンガやった。

このへんからやね、宗教的な題材のも好きになり始めたのは。
『孔雀王』も好きやったし最近では宗教ではないけど、
『陰陽師』とか、前にアップした京極夏彦もちょっとかぶる。
うちのおかんもこういうのは好きである。
血筋か?
そのせいやろか…といつも言ってるねんけど、
うちの妹は、関東にある臨済宗のお寺の住職さんと結婚した。
でも妹はそういうのには一切興味がない。
今も、自分が必要なことしか覚えてないし(笑)
おかげでわからないことがあると、
だんなさんに質問できるようになってんけど、
最初はなんだか複雑やったなぁ。

それはさておき、
この前、本屋さんに行って、マンガの文庫本コーナーに行ったときに
これが文庫になっているのを発見してん。
そんときは、『釣りキチ三平』を持っててん。
これもどうかと思うやろ?でも読みたかってんよ。今でも読みたいし。
でも釣りキチは今度にして、カルラのほうを買うてしもた。
まったくの無知のときと、今とでは
受ける印象は違うのかなぁなんて思ったけど、
要は、懐かしかったんやね。(笑)
そやけど、やっぱりおもろいわぁ。

ほかにも、私が購読してたときの
ハロウィンで連載されていたマンガが文庫本サイズになってないか
探してみようかなと思ってみたりもする~