ジュースのブログ

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主人公は科学ジャーナリスト。この時点で、文系にもひょっとしたらわかりやすくかいてくれているんじゃないかという期待が。

まず、最初のシーンはトラウマティックな蘇生の取材。その番組「ジャンクDNA」が完成した直後、ネットの上司リディアから最近急激に増えている精神病?ディストレスを扱った番組を任される。しかし、ジャンクDNAでのトラウマと妻、ジーナとの別れにより精神的に追い詰められていた主人公はその話をけってその代わりにセーラ・ナイトがするはずだった万物理論を発表する物理学者ヴァイオレット・モサラの取材をセーラから奪い取る。

論文の発表が行われるのは生物工学により作られた人工島ステートレス。
生物工学を特許管理する企業への反逆者の島であり、各国からボイコットを食らっている状況。

その場でTOEに関する理論を発表するのは三人、一人はモサラ、もう一人は京都大学のニシダ? もう一人はバッソ。

モサラはその中で最年少の27歳。

散々な思いをしてステートレスにたどり着いた主人公。そこに一人の汎(パンセクシャル)が現れ、「私は主流派ACだ。モサラは命を狙われている」といった意味のことを吹き込む。

ACが何を意味するかはわからないが、ステートレスには万物理論が発表され、世界の神秘がつまびらかにされることを望まない無知カルトや神秘主義者が大挙して押し寄せており、モサラの命が狙われる理由がないわけではない。

主人公はそのことは隠しながらモサラに取材を続ける。

モサラの万物理論についての概論を聞き、モサラの論は循環論法に陥っているというヘレン・ウーの批判を聞き、万物理論について理解していく。


モサラの論は出来上がっているが、計算はスーパーコンピューターにより実行中であり、結果が出るのはモサラの発表の前の日(?)

さて、モサラの論は難しくてよくわからないけど、要するに万物理論とはすべてのものの裏にあり、それらを橋渡しする共通の原理、といった感じのもの。

主人公は飛行機で知り合った社会学者から人間宇宙論者(anthorocosmologist)の話を聞き、ACと接触をこころみる。

主流派ACは主人公をアジトに案内し彼らの考えを話す。

彼らによれば、シンメトリーのプレ宇宙が対称性を破って生まれたこの宇宙は一人の人間が矛盾のない万物理論を理解し、説明することによってひとつに定まる、という。(この辺はあいまい)
 
その一人(キーストーン)の候補が万物理論を発表する予定の三人なのである。

そして、穏健派といわれるACがモサラの命をねらっている。

その理由はモサラのACが別の位相での宇宙を考慮していない(つまり、モサラの万物理論は現在与えられた情況、モジュレーターを100パーセントとすることを出発点としているため、別位相の宇宙があったとしても、それを観測することはできず、ないものとして考える)ため、もし現在の宇宙が滅んでもほかの位相へ避難する、という可能性を消しているからなのだという。


さて、主人公は最初に出会った汎からさらに話を聞き、穏健派の動きを探ろうとするが、逆に穏健派に捕らえられてしまう。そこに現れたのはヘレン・ウー。

彼女はずっとモサラを説得してきたが、モサラは耳を貸さず、結局モサラを殺すしかないという結論に至ったのだ。

主人公は緊急救難信号を発信しなんとか捕らえられるが、そのときに腹のなかに入れていた目撃者のデータをとられる。そして、この窮地をともに乗り越えた汎に特別な感情を抱くようになった。

万物理論の発表を目前に控え、ステートレスには緊迫した空気が流れる。特許を持った会社の筋のものがステートレスの空港を占拠し封鎖。

ヤスオニシデは京都にて肺炎で死に、モサラは穏健派の放ったと見られるウィルスに感染。島の設備では助からないような症状が出る。

主人公は島の人から聞いた「私たちはかわりがわりに立ち泳ぎをしてお互いを支えている。あなたが恩返しをしたいのならば全力で泳ぎなさい」というコトバに従い、自らの命を危険にさらしながら空港へ赴き、南アフリカからの便の着陸を許可させる。

モサラはその飛行機で南アフリカへ向い、主人公はステートレスに残る。

しかし、テロリスト側はさらに厳しい攻撃を仕掛け、島は戦争状態。

住民は島の周辺のテントに逃げるが、いつまた攻撃されるかわからない。

もうだめか、と思ったとき、テロリストが占拠している島の中央部が陥没した。人民軍が中央の海山を溶かしたのである。外側の張り出しは生物工学バクテリアにより、水に浮く。
 ステートレスは守られたのだった。

主人公はテントにて汎とセーラナイトと再会する。

そしてその時モサラが死んだという知らせを受ける。モサラは死ぬ前に自分が死んだら万物理論の計算結果を世界中の物理学者にばら撒く計画を立てていた。
 
そうしてキーストーンが複数できるということがディストレスの患者が特異点を中心に幾何級数的にではなく爆発的に増えた原因だと考えられる。

主人公は電話で万物理論の計算結果をばらまくなら主人公を殺すという脅しを受けるが、それには屈しない。そして汎を殴りつける。モサラが計算結果をばら撒くという計画を知っているのは自分とモサラの付き人デ・グロートか汎しかいなかったからである。

しかし、犯人は汎ではなかった。主人公はセーラ・ナイトが自分に銃を突きつけているのを知る。

セーラはモサラの取材をし、ステートレスをうろつくうちに穏健派の思想に傾倒していたのだった。

しかし、穏健派は遅かった。モサラはスーパーコンピュータのクローンに計算結果を読ませるように手配していた。スーパーコンピューターがキーストーンとなり、アレフはすでに起こっていたのである。

それにうろたえた隙を見て、主人公はセーラを押さえつける。

果たして本当にアレフは起こったのか。それは違った。おそらくまだ計算結果が足りなかったか、もしくは生命によって認識されることが必要だったのだ。

アレフが起こるとキーストーンはどうなるのかわからない。自らが万物理論を読むといった汎を押さえ、主人公は自分がキーストーンになることを決意。

主人公は人類として始めて万物理論を読むのである。

そして情報と意識の混合が起こった。

世界から神秘は消えた。人々の意識に万物理論が入り込み、人々は自分がどの世界にいるのかということを理解し、宇宙はひとつに定まった。

以上、あらすじはこんな感じ。はしょりまくってるから後から読んでもわからないかも。そんときはもう一回、本を読んだら良いと思う。

これはでも、イーガンの作品の中では一番面白かった。

探偵小説っぽかったし、結構わかりやすかったからかもしれない。

それでもまだ理解が足りないと思うし、読み終わってから結構立ってるから上のあらすじは性格じゃないかも。とにかく、以上。はい。