袖すり合うも他生の縁 | 「私は区画整理地のまっただ中で笑うんだ♪」

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藤島住宅 岩原 賢太郎 の 営業日記

「日高屋」が好きです。

私にとって、自宅近くに欲しい3大施設

図書館、

スーパー銭湯、

そして、

焼き鳥屋。

あ、日高屋入らない・・

 

図書館は雰囲気が好きです。

特別たくさん本を読むわけではないし、

新刊は人気があってなかなか借りられないし、

でも、広くて、静かで、CDやDVDもあって、

「そのすべてが無料であるという事実」

その贅沢感がすぐそばにあることに幸福感、安心感を感じるのです。

 

日高屋の話に戻ります。

 

安くて、ボリュームがあって、けっこう旨い。

(けっこう=完全ではないが、それなりに十分であるさま)

けっこう旨いとは、失礼ではないかと思われる方もあるかと存じます。

でも昔、日高屋の社長さんが「もっと美味しく出来るが、わざと程ほどにしている」と話しているのをテレビで見たことがあります。

それに、お金をたくさん出せば旨いものはいくらでもあるでしょう。

その意味で日高屋は、最高のコストパフォーマンスを実現している食堂であると私は評価させていただいております。(大盛サービス券はいつも何枚か財布に入っている!連れがいても安心です!)

 

一番好きなメニューは「チゲ味噌ラーメン」

これについては、けっこうではなく、かなり旨い!

でもこれ、冬限定メニューなんですよね。

毎年秋口に差し掛かると、「チゲ味噌、いつからですか?」と、お会計時に店員さんに聞いてしまいます。

 

まだまだ暑い日が続く今日この頃でございます。

「チゲ味噌」を待ちきれない私が、最近注文するメニュー、

「豚骨ラーメン+ミニ焼き鳥丼セット」

注文時に忘れずに大盛券を差し出す。

そして、やってきた豚骨ラーメンにラー油をしこたまぶっかける!

グルグル、グルグルと渦巻3回転を1往復くらい。

はっきり言って、そんじょそこらの担々麺の出来上がりですよ!

いや、だから普通に担々麺として旨いということですよ!

焼き鳥丼の焼き鳥は、缶詰に入っていたような肉の感じが、ラーメンのお供として逆に好ましい感じ。

これで税込み680円!

私は満足です!

日高屋さえ行っていれば、確実にランチ成功です!

日高屋の近くに住んでいる方、

羨ましいです!

以上!

 

いや、タイトルの話をしていなかった。

 

そんなこんなで私がよく赴く「日高屋」。

新型コロナ対策によって、カウンター席の一人当たりのスペースが広くなりました。

そのことを、私個人は大変うれしく思っています。

ゆったりと美味しい食事ができることは幸せ至極でございます。

 

でも、私は思い出すのです。

 

昔、私がまだ十代の頃、当時の先輩とどこへ向かっていたのか、隣合わせで電車の席に座っていたことがありました。

その時に私が「ぎゅうぎゅうに詰めて座るのが嫌いだ」と先輩に訴えたことがありました。

「だったら、自分が立てば良い」という話ですが、その時先輩が言いました。

 

「まあまあ、袖振り合うも他生の縁というだろ?」

 

(ん?なんか、聞いたことあるな。)その瞬間の私の感覚はその程度のものでした。

でも、体を小さく縮ませながら静かに笑っている先輩がとてもカッコ良く見えました。

 

その後私は、大人になってお酒が好きになり、界隈で人気の小さな焼き鳥屋に入り浸っては、次々と来る常連客に席を空けながら、身を縮こませて楽しく酒を呑む時間が何よりも楽しくなったりしました。

 

さて、

「袖すり合う」の「袖」がもうすでに無いこの時代にあっても、このように後世に残る言葉があるように、人にとってこれからも大切に残っていくものが何なのかを、きちんと知っておきたいものでございます。以上。