藤島住宅物語 | 「私は区画整理地のまっただ中で笑うんだ♪」

「私は区画整理地のまっただ中で笑うんだ♪」

藤島住宅 岩原 賢太郎 の 営業日記

この物語はフィクションですが、登場する人物、建物、ロケーション等は実在のものです。

 

私がこの『ニュータウン鳩ケ谷の里』に引っ越してきて、
早や1年が経とうとしていた。

1年経つ事が分かったのは、
分譲会社の 藤島住宅 より1年点検のお知らせが届いたからだ。

今日は休日。
週に一度、妻と共に車で一週間分の買物を済ませ、
自宅のカースペースに車を入れる。
前面道路は幅員12m。
この道路、この界隈に用が無い車の進入はない。
私は悠々、ハンドルを大きく切った。
スムーズな車庫入れ環境に今日も満足だ。

いつもの通り、先に自宅に入った妻が、
愛車の真後ろに位置するリビングの掃き出し窓を開放する。
私は愛車のトランクを開け放ち、バケツリレーの要領で、
次々と荷物を自宅へ運び入れる。
楽だ。
賃貸アパート時代に切望した【戸建暮らし】の醍醐味だ。

一通り荷物を運び終えた私は、
明日、遊びに来るという友人のために
車を敷地の端に寄せて停め直し、
友人のカースペースの確保も終えた。
掃き出し窓を振り返ると、
家の中から愛犬2匹が顔を出して私の帰りを待ちわびている。
(可愛い奴らよ)と顔がにやける。
私はふと、今後のここでの生活を想像した。

子供が3歳になったら、
徒歩3分の幼稚園に入れようか、
はたまた、徒歩7分の保育園にしようか。
小学校は徒歩8分で通学も比較的安心だ。
中学にもなれば多少遠くてかまわないが、
逆に徒歩7分だ。
(俺は30分歩いて通ったんだぞ)

貯金ができたら、徒歩2分の【かわしん】に預けるか、
いやいや徒歩1分の【郵便局】でいいか。

病気の時は、市立医療センターまで真っすぐ14分歩けばいい。

金欠になったら、車を売ってしまえ。
【イオンモール】も徒歩8分だ。

ふと、われに返り
自宅前、12m先の向かい側の空き地を見つめる。

来年の今頃、
藤島住宅から、2年目点検の便りが来る頃には、
どのくらい新しい住宅やお店がこの景色に加わっていることだろう。

楽しみだ。

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藤島住宅 岩原 賢太郎