photo=©️cross-section

 

 

こちらへの掲載が遅れましたが、文化庁などが進めている舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業(略称「EPAD」)での収蔵保存のため櫻井郁也のダンス過去作2作品の記録を提供、下記URLにページが公開されていますのでご参照ください。

ご関係の皆様ありがとうございます。(十字舎房制作部)

【URL】
https://db.epad.jp/c/1257


【提供作品】

「TABULA RASA 2011」
(2011年、plan-B、東日本大震災鎮魂公演)

「サヴァイヴァ・あるいは安息の戸を叩く愚者の踊り」
(2000年、シアターX、インターナショナル ダンス フェスティバル2000)


※写真はいづれも提供作品より

 


We have provided recordings of two past dance works by Ikuya Sakurai to the “EPAD” project (Performing Arts Archive + Digital Theater Support Project promoted by the Agency for Cultural Affairs and others). The page is now available at the URL below. Thank you to everyone involved. 
(Sakurai Ikuya/cross-section)

[URL] 

https://db.epad.jp/c/1257

 

 

 

 

 

 

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Stage. 櫻井郁也/十字舎房:公式Webサイト

櫻井郁也によるダンス公演の情報や記録を公開しております。ぜひ、ご覧ください。

Lesson.櫻井郁也ダンスクラス

基礎から創作まで、色々な稽古を楽しめます。

舞踏やコンテンポラリーダンスに興味ある方は、ぜひ!

 

 

 

 

 

 

 


 

 

写真=櫻井郁也ダンスソロ2022『やがて、、、(タトエバ切ラレタ髪ノ時間ト)』より

 

踊ルことによってはじめて蘇ってくる感情がある、そんな気がしてならない。

失い続けている原初的な感情かもしれない。(振付ノートより)

 

 

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Stage info. 櫻井郁也/十字舎房:公式Webサイト

ただいまHPでは7月末に行った新作公演の記録を公開しております。作品制作中に記されたテキストや過去の公演写真なども掲載しておりますので、ぜひ、ご覧ください。

 

lesson 櫻井郁也ダンスクラス:ご案内  

 

 

 

写真は、過去作『やがて、、、(タトエバ切ラレタ髪ノ時間ト)』の冒頭シーンから。

前作『心臓法則』の一つ前の作品で2022年に上演したが、

その後も時折この作品について考える。何かがまだ続いている。

やわらかい動きや色彩を使ったが、実は根底に僕らの時代の根っこにある重いものが呼吸していた。

あえて色彩的な踊りをつくりながら、荒れ野を思っていた。不穏な空気について考えていた。

アドルノの例の言葉"Nach Auschwitz ein Gedicht zu schreiben, ist barbarisch"アウシュヴィッツ以後に詩を書くこと、、、)ではないが、決して安易に答えを出せない問題が、肉の底に絡まってある気がしてならなかった。いまも気になってならない、もう少しこのあたりのことは続くかもしれない。

踊りは、生きることを肯定し受け入れ続けてゆく覚悟や次世代に渡すことに関わっていると思うのだけど、同時に、このココという場所やイマという時間やコノ存在についての認識を(肉体との関わり合いを通じて)入れ換えてゆくことにも、連なっているのではないかと、いま思う。新しい稽古を始めている。次の構想に、少しづつ近づいて行きたい。

 

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ただいまHPでは7月末に行った新作公演の記録を公開しております。作品制作中に記されたテキストや過去の公演写真なども掲載しておりますので、ぜひ、ご覧ください。

 

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ロバート・ウィルソン(bob wilson)氏には、演出家の中でもとりわけ敬意を感じてきた。

氏が演出したものは演劇でもオペラでも壁を感じることがなかった。非常な精密さで文学と身体と空間と音が完全に一つになるまで作り込まれた舞台にはイメージというか想像力というものへの信頼が深く感じられ、こういうものなら世界中の人が同じように楽しめるのではないか、と思えた。古典的な題材を扱っていても斬新なので、歴史とか既成の文化からも自由になれる気がした。
特別よく覚えているのが20年ほど前に有楽町の国際フォーラムで上演された『ヴォイツェク』で昨日のことみたいだ。現代劇の代表格と言えるほど有名だが難しい演目、ゆえ沢山の人が手掛けるのだが、観た中で一番ストーリーや人物が身近に感じ胸に迫った。会場が広すぎて舞台との距離が遠いのに細部まで見えるように出来ていて俳優の息遣いまで迫ってくるように感じた。いつも急いでいて生計のことで頭がいっぱいになっている人が次第に大切なものを失い自らも壊れてゆく、その様子の生々しさや社会そのものが何かに巻き込まれて崩壊してゆくような感じが、広すぎる会場ゆえにかえって強調されてゆくようにも感じた。ベルクの名曲ではなくトム・ウェイツが全く新たに作曲した音楽は出演者の呼吸とともにドラマを等身大に生まれ変わらせ美しく感動的なのに恐怖に満たされる体験だった。

金曜に氏の訃報を知った。喪失感が深い。

 

 

 

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私たちダンサーが現在にこだわり続けるのは、いつ踊れなくなるかわからないからだ。

いま現在このイマをどれだけ大切に過ごせるか、それがダンスだと思ってきたが、あらためて確信した、させられた、さすがと思った。

言葉を失うときは新しい言葉が始まるときなのかもしれない、そんな感覚も湧いた。

ダンスは、踊る肉体は、未来の言葉のようだ。

 

アレクサンダー・エクマンとパリオペラ座バレエ団による傑作『PLAY』東京公演の千秋楽を観ることができた。

開演前からソロが始まりカーテンコールでは観客席にまでダンサー達が入って共に踊り遊ぶ。

何もかもダンスで埋め尽くされ、いまこのいまを感じ歌い語り踊ること、喜怒哀楽、その切実さが突き刺さって泣けた。

第一部の最後に、空中から落下する6万個の緑のボール、それらが波になり広がり緑の海となり、そのなかに飛び込み落下しまた再起して舞うダンサーたち、倒れては立ち上がる肉体から強烈な垂直の力が発露される。

その余韻を味わう20分休憩があけて始まった第二部冒頭の凄まじい静寂シーンには息を呑んだ。

この一連のシーンを臍に展開された全ての出来事に心踊らされた。

踊りに踊らされる、これこそダンスの素晴らしさ。

静寂、爆音、グルーヴ、運動、反復、解放の連鎖、、、

これを見つめ聴き楽しみながら過ぎゆく時が愛おしくなっていった。

二度とないと思える瞬間だけで紡がれた凄い作品は、とても幸せな時間を与えてくれた。

 

 

 

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花には何かを破る力があると思う。

破る。これは勇気のいることだけど、非常に大事なことだと思う。

何かを動かそうとする意思、表現とか表出とか、そういうものを生かし活かすことは、何かを破る勇気と何かを解体する思索なくしては、ありえないのでは、と思う



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今年もドクダミの花が咲いている。

雨のなか緑の奥から次々にうまれる小さな無限十字。

ささやかゆえのはなやかというか、

この可愛さは特別と感じます。

 

 

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