8月6日の原爆忌に舞踏のフリークラスが重なりました。
いまのコロナ状況はじめ、どうにも心が落ち着かない、とても複雑な気持ちのなかで、どのように『八月』のこの祈りの時のなかに、居れば良いのか、トマドイながら、参加者の方々と稽古の時を過ごし合いました。
途中、原民喜の書いた原爆に関する言葉をいくつか紹介しました。
「パット剥ギトッテシマッタアトノセカイ」
という原民喜の一言は特別に僕の内部をぐらつかせます。
「ブスブストケムル電線ノニオイ」とか「ニンゲンノ死体ノキミョウナリズム」いうような描写と振り子のように揺れながら、その一言はあらためて僕の心を刺す。
のだけれど、それらの言葉を紹介しながら、音楽を演奏し、カラダを動かし、お喋りをしたりして、生きることや、存在について、迷想しました。
迷想という言葉は無いのだろうし変かもしれないけれど、僕の場合は瞑想からではなく、やはり迷想から踊りが始まると思うのです。矛盾から、と言い換えてもいいのか、、、。
自分の思い込んだ場所にいろんなものを纏めてしまわず、
なにもワカラナイことにどんどん入り込んでゆく。
迷い、想う、という出来事のなかで、身体の感覚は鋭利になってゆくのかもしれないです。
世界がこれからどうなってゆくのだろうという疑問も、
どこかにずっとピリピリと響いています。
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募集情報 レッスン活動を再開しました。ぜひ踊りに来てください。
・コンテンポラリー/舞踏(メインクラス)
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舞台活動の再開につきましては、状況に応じて判断いたします。ただいまの対応を、上記サイトにて掲載中です。よろしければ、ご一読ください。