コロナ、いつまで続くのか。
新作公演が延期になったばかりか、関わる催しも何もかも、お察しの通り。
この苦しさ怖さをなんとか乗り切って、心からの舞台をつくりたいと、毎日思い悩む。
予測がつかないなか、僕は困窮しているが、
あせっても、不安がっても、何一つ変わるわけがないし、
踊るために生きてきたのだから、いまこの状況でこそ、と、身体に対峙。
白紙の身体。
息をととのえ、姿勢をスッとして、音に聴き入っていると、次第次第に、
自分の中の固いものが、ほどかれ、変化してゆくことを、あらためて感じる。
こういう感覚は、やはり特別だ。
僕の場合は、結局のところ、まず気持ちを静かにすることからダンスが始まってゆく。
そしてダンスとともに、ぐらぐらと何かが熱を帯び、やがて爆発寸前になってゆく。
とても内向的なところから、ダンスは始まる。
そのことを、あらためて思っている。
とても内向的なところに、自分自身の裸の姿があるように思う。
裸の姿。
それを発見することほど大切なことはない。
稽古は、色々と気にしていることや心配していることを、断つことでもある。
稽古は、音や、沈黙や、身体を、受容してゆくことでもある。
囚われている心配事や不安を、ひととき断ち切って、
いまという刹那を感覚してゆくことは、命を聴くことに等しいのでは、などと思う。
さて、、、。
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