お前の心臓をつかみだせ、
つかみだしてむさぼり喰え。
新作の稽古をしていて、ふと、そんな言葉を思い出した。
お前の心臓を、、、。
誰の言葉だったか。
もしかするとジョイスのなかにあったのかもしれないと、うっすら思うが、どうだったか。
ジョイスの言葉には、異様な感情の高まりをおぼえたことが何回かある。
過去作のなかで「チャイルド・オブ・ツリー」という題名があるが、あれも、フィネガンを読んでいて思いついたのだった。
気のきいた言葉、素敵な言葉、そのほか、他人の言葉にずいぶん世話になっている。
感動のおおくは他人から訪れるが、言葉は特にそうだ。
色んな国の言葉があるのは当然だけれど、実は、ひとの数だけ言葉はあるのかもしれないと思うことがある。
通じているつもりが通じていない。通じていないはずが通じている。
そういうことがあるのは、とても面白い。
誰かから言葉を受けとること。
そこから、心が動き始めるような気がしてならない。
はんたいに、言葉を受けとらないと、
心はどんどん固く停止してゆくのではないかとも思う。
停止すると心は心でなくなってしまう。
心が動かなくなると人は人でなくなってしまう。
お前の心臓を、、、。
誰の言葉だったか。
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秋の本公演 Next performance
SAKURAI IKUYA DANCE SOLO 2019 :9th-10th Nov.
東京・中野 plan-B
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(からだづくり、コンテンポラリー、舞踏、オイリュトミー)